獄門島 (あすかコミックス)
獄門島 (あすかコミックス) / 感想・レビュー
卯月
夫実家の本。昭和21年8月。復員船で病死した戦友の故郷、瀬戸内海の獄門島を訪れた金田一耕助。戦友の三人の妹たちが次々殺されていく。原作既読の身としては、あの話がよくコミック1冊に収まったな! と驚くが、読むと確かに収まってる。鵜飼が影薄くてほぼ出番のないキャラになっちゃってるけど。三人娘、生きてるときはそうでもないのに死体になると凄絶に美しい。見立て殺人の描写に気合い入ってるなぁ。そして、何故か千光寺の了然和尚が一番カッコいい。金田一が凄く憔悴してるが、考えてみれば、親友の妹を一人も救えないのは辛いよな。
2018/08/05
いさらこ
先日借りた「本陣~」を返した所こちらも見つけたので。漫画化としてはこちらの方が先らしい。本陣と違って長編だけれど、大筋の変更はないので描写や説明がちょいちょいになってしまって、原作未読の人がこれを読んで推理するのは難しいかな~。でも原作好きとしては、セリフなんかもほぼ変更ないし雰囲気も合っていていい。推理するつもりじゃなく、原作の雰囲気を味わいたいとか、原作を読んだ人が読むのにはすごくいいんじゃないかな~。
2014/10/12
ユイ
漫画化された中では一番好きな横溝作品。見立てが美しすぎる。
2011/08/16
初瀬川 翠
御近所の蔵の中に眠っていたのを小さい頃にいただいて読みました。金田一耕助シリーズに触れた初めての一冊です。他の漫画化した『獄門島』は未読ですが、こちらは構図と絵柄がゾクゾクするように美しかったのを覚えています。死体と見立ての場面が特に。何度も読み返した一冊です。
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