トリニティ・ブラッド 第16巻 (あすかコミックス)
トリニティ・ブラッド 第16巻 (あすかコミックス) / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
とうとう、未完ゆえに最終巻となった第一部の終幕、「茨の王冠編」、スタート。九条さんは、あとがきで「カインのようなしがらみも善悪の区別もない狂気は羨ましいのかもしれない」という見解について考えてみました。火星編では荒れることで定められた人生への鬱憤を表面化していたアベル。しかし、いつもにこやかである反面、家族以外の全てを強く、憎んでいたカインの方が辛かったのではないでしょうか。だからこそ、全てを滅ぼすために家族の情を捨てても破壊神でもあるクルスーニク01と完全融合したのかもしれないと思うと無性に哀しい。
2014/03/28
紅羽
アベルの衝撃的な死がかなり印象的です。何だか同誌で過去連載されていたCLAMPさんのXに匹敵するくらい、リアルでグロめな遺体描写ですね。その遺体を狙うカイン、そして明かされ始めたエステルの出生。物語が一気に動き始めました。死を前にしたカテリーナさんのエステルへの嫉妬心がどんな結末を迎えるのかも気になります。
2013/03/26
北白川にゃんこ
神父死んだままかい!
2023/06/01
よねはら
カインに対する九条さんのコメントから、吉田さんへのリスペクトを感じてちょっと嬉しくなってしまいました。カインのように普通の価値観が全く及ばない狂人って、かえって魅力的に見えてしまうものです。ついに「宝冠」編で何だか寂しいですが、これからの激動ぶりがどう描かれるのか楽しみです。
2013/03/26
まお
アベルの首なし遺体という衝撃映像で締めとなった前巻の続き。内臓眼球血みどろ……!これ少女マンガ雑誌で連載してるんだよね?すごいなあ。ヴァネッサが無事だったのはよかった。彼女と教授の会話はこの巻唯一の和みどころ。それにしてもカインとアベル、フランチェスコとカテリーナ、そしてメアリとエステル。トリブラは深刻な確執を抱えた兄弟率高し。原作を読み返したくなった。
2013/03/24
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