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快楽図書館 / 感想・レビュー
SKH
「書」に関連したエッセイ集。過去作品に未収録の書評、エッセイを多数選集。執筆当時の文壇の状況、裁判沙汰のエピソード、大江健三郎に関する記述。200X。
2013/05/23
猫実
シブサワ氏の歯に衣着せぬ書評にはびっくり。何人か可哀想だなとまで思えてしまう作家さんもおりましたが、そこは頑張ってくださいということで。彼の興味のある学問も沢山知ることができました。彼の興味はつきない。
2013/03/16
早乙女まぶた
それまで澁澤龍彦の著書に収録されなかったもののなかから書評またはそれに類するエッセイ・評論等を選んで集成したもの。いつも通り安定感抜群の澁澤龍彦だ。『殉教の美学』や『ロートレアモンとサド』の書評は、よく発表できたなあと感心する。前者などもはやただの悪口だ。名指しで書かれた磯田さんは気の毒だが、こういうことを書ける人間の書評だからこそ信頼できるのだ。彼が書く文章自体が巧みだということもあるが、そもそも彼が薦めるような本が面白くないわけがないだろう。そしてぼくはまた本をたくさん読みたくなるのだ。
2012/12/18
algae
やったぜ『黒死館殺人事件』に言及している。そろそろ一冊づつ読むのが面倒になってきた。全集買おうかな。
2017/11/27
螢
特に『殉教の美学』への批評が面白い。澁澤龍彦の天の邪鬼っぷりに思わずニヤニヤしてしまいました。 検察官に扮して「悪書をきびしく弾劾」する『私の推薦する悪書10選』も楽しいです。 本気かどうか知らないけど、「わたしは、日本中の会社という会社がバタバタ倒産し、東京中のビルの窓に‘for sale’という札が貼られるような、一大恐慌の波が襲ってくることをたえず夢みている人間(マゾヒスト?)である」なんて書いていますが、そんな人がバブル崩壊も見ずに亡くなっちゃうんだから人生は上手く行かないものですね(笑)
2010/06/10
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