KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

曖昧力: 日本人が育んできた“生きる知恵”

曖昧力: 日本人が育んできた“生きる知恵”

曖昧力: 日本人が育んできた“生きる知恵”

作家
多湖輝
出版社
学研プラス
発売日
2008-02-01
ISBN
9784054036833
amazonで購入する

曖昧力: 日本人が育んできた“生きる知恵” / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

農明(ノウミョウ)

日本的な感覚をもっと見直していいんじゃないか、と思うような温かい本でした。本当の幸せを望む、というたとえ話で、車窓を眺めているとき、近くの景色は変わりやすいが、遠くの景色は変わらない、と。日々の変化に翻弄されず、遠くを見ることを心がけることであいまいな気持ちに繋がる、という見方が新鮮でした。

2020/08/09

かず

白黒はっきりさせることよりも、敢えて曖昧にしていることで融通 無碍に対応できることを知った。とかく人は宙ぶらりんの状態を嫌うものだけど、この状態を楽しむことが自分にとって大切なようだ。 宙ぶらりんに見えて、より良い結論を導く段取り 玉虫色に見えて、絶妙の適応力 八方美人に見えて、絶妙なバランス感覚 いい加減に見えて、融通無碍 あやふやにさせておいて、柔軟にしたたかに。

2016/04/13

dpx400jp

「頭の体操」で有名な多胡 輝氏が、日本人独特の「あいまいさ」が重要であると説いた本。 曖昧にしておくことを知恵としてきた日本の文化と、白黒つける欧米の文化を、風呂敷VS鞄、木VS石、八百万の神VS一神教などの例を出して、対比しています。 個々の例は興味深いものがありますが、全体的な主張については当たり前の内容といった感じです。

2009/09/27

はる

普段は、マイナス面が強調される「日本人の曖昧さ」。著者は、「この曖昧力にこそ、良さがり、日本人の知恵が潜んでいる」と、説明してくれます。「暗黙知」「以心伝心」このすばらしき日本人の特殊能力を失ってはならい!のです。     

2009/02/15

Kentaro

ダイジェスト版からの要約 邦文には、必ず「等」が入る。英語では「等」のケースを挙げて、キッチリしなければならない。日本語では、「等」という類の曖昧な言葉を使ってそれでまかり通るものが、相手国によっては理解してもらえない。だが、世の中は常に変化している。そうした予想外の展開を見通し、柔軟な対応を可能にする言葉、「等」は、日本人が生み出した偉大なる知恵とも言えるだろう。一見、「いい加減」なことが「良い加減」になるのは、曖昧力のなせる技ではある。矛盾するようだが、曖昧力に必要なのは、「けじめ」や「節度」である。

2018/07/25

感想・レビューをもっと見る