日本人が知らないブッダの話 (Esoterica Selection)
日本人が知らないブッダの話 (Esoterica Selection) / 感想・レビュー
禿童子
いろいろなブッダの伝記があるが、スマナサーラ師によってパーリ語仏典から再構成された釈迦族の生身の正自覚者の姿は神話の影を最小限に抑えた理解しやすいものだと思う。仏の弟子たち、特に侍者アーナンダとブッダの対話についての解釈など大乗仏典との違いを指摘する箇所もあり、いままで曖昧だったエピソードに的確なスポットライトを当てている。戒律の成立についての記述が細やかであり、教団の拡大に伴い発生した問題にその都度対処する形で戒律が増えた事情がよくわかる。在世中にコーサラ国などの政治との関わりもあったのは意外。良書。
2019/05/25
玖良やまだ
初期仏教というテーラワーダ仏教の中の話。釈迦の語った言葉が仏教経典とされいるが、言葉そのままにアレンジすることなく保存されているのがテーラワーダ仏教だという。「舎衛城での悲劇」なども日本の仏教経典の浄土三部経・観無量寿経にも出てくる。上座部仏教でも大乗仏教でも各宗派も頂上は同じだ。そしてその登山道の選択は殆どが産まれた処で決まってしまう。仏教を深く理解するためには、いつもと違う登山道を知ることも大切だと思う。
2019/05/21
kiho
いろんな言い伝えや伝説が残るお釈迦様の一生…それを吟味して1つの考証を示してくれる☆日本的な見方とは違う面もあって興味深かった…で、お釈迦様の実像は?おぼろげながら見えてくるような…。
2014/05/07
北白川にゃんこ
オーマイブッダ!ブッダにも色々な人生があった。通説を冷静な視点から否定して正してくれるのが仏教っぽい。ラーフラくん好かれてたんだね。
2018/09/15
りんふぁ
わかりやすい文体で、教えのみではなく、エピソードも多めで勉強になった。
2017/03/31
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