キッドのもと
キッドのもと / 感想・レビュー
姉勤
「相棒」。何のてらいも無く、お互いに言い切れる関係がいい。二人のラジオは昔から良く聴いているものの、いまだライブは観る機会を作れず、真骨頂を嗜むまではいっていない。本書は二人の生い立ちから、若手時代、現在進行形の芸人観、家族観、人生観がリレー方式で綴られ、共通の経験を違った文体や視点で描かれていながらも、それが逆にミックスアップしていく。師匠や先輩、家族や世話になった周りの人々とのドラマが、プロレス用語で言うところの「ガチ」であり「セメント」で、しかも芸に昇華できる職能が「芸人」になっている。
2014/01/01
さらば火野正平・寺
二人の自伝本。人間はワルのままでは生きられない。人生は感動と思い出だと痛感。
2011/09/22
kokada_jnet
それぞれの自伝を交互に構成。自意識過剰な田舎のお坊ちゃまの博士と、都会のガキ大将玉袋。絶妙のコンビネーションであったことがわかる。
2010/10/12
イケダ5→1
頭のよいお二人の自伝みたいなもの。水道橋博士は巧みに言葉選びをしていて漫談を聴いているような錯覚さえ覚える。玉ちゃんは意外に文才もある、と思わざるを得ないほどお上手。二人とも家族にも師匠にも先輩にも愛され、愛していることが良く分かる1冊。この二人を改めて好きになった。
2012/04/09
yuk0
浅草キッドの半生記。玉ちゃんと博士の繋がり。殿との繋がり。家族や友人との繋がり。後半はなぜか涙腺が熱くなる。人生を楽しくも辛くもしてくれるのは、きっと誰かとの繋がりあってからこそなんだと思い改める。人間関係がちょっとだけ面倒臭くなってる方、どうですか。
2011/11/09
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