少女怪談 (学研M文庫 H ひ 1-1)
少女怪談 (学研M文庫 H ひ 1-1) / 感想・レビュー
ちょん
カバーイラストからして好みでしたが、こういう怖い話本の中では大当たり‼️本当に怖かった(笑)もっと艶々した話かと思ってたのだけど、ただただ怖かった(笑)読んだことのある話が2話あったけど、それでも改めて読んでみてゾゾーっと。「白い少女」は気持ち悪くて気持ち悪くて…「眠らない少女」は2回目だけどやっぱり怖かった☺️
2018/11/14
あたびー
#日本怪奇幻想読者クラブ いずれも少女を題材とした、日本人作家による11の怪談集。岡本綺堂以外未読で、特に石原慎太郎など絶対に手を付けない作家だったので、良い経験だった。しばらくぶりで一日で読了した短編集だった。大槻ケンヂ「なつみさん」は好きだった同級生が目からこぼれ出た小さいおじさんを探すのを手伝ってあげる話だが、もちろんただの同級生でもない。森村誠二「青の魔性」担任するクラスの少女に惹かれて行く教師。少女が受けるいじめも、アンチクリストの呪いも今読むと大時代な感じ。(以下つづく)
2019/08/15
ジャム
正に粒ぞろいのホラーアンソロジー。特にあまのじゃくのおとぎ話が恐怖とともに徐々に解明されていく高橋克彦「眠らない少女」、入江で会った美しい少女の怪異とラブロマンスを描いた石原慎太郎の「鱶女」(石原さんが若い頃こんな面白い物語を書いていたとは!)の2編が白眉か。他にも村田基「白い少女」、生島治郎「頭の中の昏い唄」、松浦寿輝「宝篋」の陰鬱な闇を描いた作品も好みだった。
2016/10/05
tom
11編からなるホラー短編集。タイトル通り少女をテーマにしたホラー。スプラッタ的な怖さではなく怪しい怖さや幻想的な狂気という感じ。特に好きな話は、教え子に恋した教師の末路を描く『青の魔性』、甘美な秘密を抱えた男の『頭の中の昏い唄』、突き放せない絶望を招き入れてしまう女性の怖くも切なくもある『ミミ』。次点で何だか変な怖さのある『なつみさん』、グロテスクだけど美しさも感じる『白い少女』なども好き。
2013/04/18
くさてる
「少女」をテーマにした恐怖小説のアンソロジー。「少女」に過剰に思い入れしたロリ趣味なものは無かったので愉しく読めました。特に良かったのは 岡本綺堂「停車場の少女」、生島治郎「頭の中の昏い歌」、松浦寿輝「宝篋」山尾悠子「通夜の客」大原まり子「憑依教室」、小池真理子「ミミ」など。恐怖小説のアンソロジーというのは、たくさん出ていると思うけれど、やっぱり玉石混合かなあと思うのです。これはそのなかでも、玉そろいということで、おすすめ。でも、「少女」ならば山田正紀の「少女と武者人形」も入れてほしかったかなあ…。
2002/05/29
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