人狼の四季 (学研M文庫 H キ 1-1)
人狼の四季 (学研M文庫 H キ 1-1) / 感想・レビュー
夢追人009
モダンホラーの巨匠スティーヴン・キングと怪奇コミックスの人気画家バーニ・ライトスンのコラボによる中編ビジュアル・ブックです。1月に1度はやって来る満月の夜に繰り返される残虐な血の惨劇!人々が恐怖に怯えるメイン州の小さな町ターカーズ・ミルズでたった一人だけ野獣の正体に気づいた10歳の車椅子の少年マーティは大晦日の夜に罠を仕掛け決死の勝負に出る!ストーリーは単純で人狼の正体も早々に明らかになりますが、とにかくホラー小説は小難しい理屈抜きで、ど迫力の恐怖描写を心と体で受けとめる事に尽きる!と強く実感しましたね。
2020/01/05
Tetchy
1月から12月までの1年間を綴った人狼譚。キングにしてはシンプルな物語なのは話の内容よりもヴィジュアルで読ませることを意識したからだろうか。一方シンプルな語り口と秀逸なイラストの組み合わせということで考えると、少年少女向けのキング入門書とも考えられるが、それにしては暴力夫が出てきたり、女性との性行為についても語られるので正直抵抗がある。いやはやなんとも判断に困る作品である。しかしそんな考察は無用なのかもしれない。文章とイラストで存分に狼男の恐怖を味わうこと。それが本書の正しい読み方と考えることにしよう。
2018/05/01
散文の詞
製作の経緯(あとがきに書かれています)を考えるとしかたがないのかもしれないが、詩を小説風にしてみたって感じかな。キングの小説だと思って読むと、肩透かしを喰らいます。まあ、それでも後半は多少、キングらしいか。うまく言えないけど、紙芝居みたいかな。
2019/07/27
**くま**
私はこれハードカバーで読みました。ちなみにハードカバーのタイトルは「マーティ」。なぜタイトルを変えたんでしょうか、紛らわしいです。イラストたっぷりのヴィジュアルブック(絵本?)。ストーリーはオーソドックスな人狼話で、目立った特色のようなものはないような。最初は硬い文章と内容でいまいち引き込まれませんでしたが、どんどん話が盛り上がっていって、最後はハマってました。普通なんだけど意外に面白い。キングなのに短くてしかも絵本、さらに子供が主人公ということで中学生以上ならギリギリ読めるかな? 性描写は比較的控えめ。
2014/08/29
ぎん
月イチキング。 今でも絶版にならずに入手可能だろうか。ホラーフリークのティーンエイジャー向けのB級ホラーテイスト中編小説。 とは言え、面白くないわけではなく、中編ながらキングらしさを強く感じる作品だと思う。
2016/05/02
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