ルチフェロ (学研M文庫 M し 7-1)
ルチフェロ (学研M文庫 M し 7-1) / 感想・レビュー
Tetchy
本書はミステリ作家ならば誰もが一度は触れたくなるという、いまだにその正体が不明の、1888年のロンドンを恐怖のどん底に陥れた切り裂きジャック譚だが、これは事件の真相を論理的に解明する謎解きではなく、切り裂きジャックをモチーフにした幻想小説といった方が妥当だろう。主人公の一人称で終始語られるこの物語は、作者の独りよがりの観念的な話が延々と続き、その世界観に浸りこめる読者以外にとっては読後の爽快感を得るところとは対極に位置するものだろう。しかし篠田氏は本当に美しい男性が好きなんだなぁ。
2010/12/11
みどり
確かに、解説に合った通り、ジャックザリッパーをこういう形で描いた作家さんはいなかったよね、と思う。 堕天使、という形が、この作者さんにすごく似合っているとも思う。
2021/11/23
千春
★★★
2008/10/09
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