現代語古事記 天皇の物語 (学研M文庫 た 30-2)
現代語古事記 天皇の物語 (学研M文庫 た 30-2) / 感想・レビュー
saga
原典では中から下の巻で、本書は天皇の物語としてまとめられた。神話とは趣を異にして、人間臭さを感じさせる話が雄略天皇の条まで続き、それはそれで楽しめた。神から人への移り変わりも、強引さはあるものの、段階を踏んでいる。印象的なのは允恭天皇の条で、異母兄妹の婚姻は許されても、同母兄妹の婚姻は禁忌すべきこととして扱われていたことだ。巻末付録の著者と百田氏の対談は、まあお互いに結構右寄りのベクトルで合っているのだなぁという感想。前回も書いたが阿刀田高『楽しい古事記』を併せて読むと面白い。
2015/01/14
phmchb
『現代語古事記 神々の物語』の続きとして読んだ。一校一冊だけでなく一家一冊(本書の場合は2冊セット)に古事記を( ・∀・)つ
2014/10/20
jaiose
仁徳天皇のエピソードは上に立つ者が見習うべき内容ではないでしょうか。
2014/12/26
tammy
天皇の時代です。 仁徳天皇が聖帝と呼ばた理由がすごく良くて 著者の竹田恒泰さんも書いてましたが 戦後の昭和天皇と重なるものを感じました。「天皇は国民のため。国民は国のため。」
2015/09/19
getsuki
サブタイトルが天皇の物語とあり、神から人への統治に変わっていく過程を読み取れる。それにつれて記述が簡素になっており、あくまで古事記は神話に比重を置いていたのがわかります。日本という国の風土がこのような神話を生み、連綿と続いてきた事を示しているのは事実であり、戦後の反動で神話だからと全てを否定するのはおかしいと思います。今回も訳文がわかりやすくて良かった。
2013/12/19
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