変身のロマン (学研M文庫 し 9-3)
変身のロマン (学研M文庫 し 9-3) / 感想・レビュー
YO)))
上田秋成、高野聖、山月記、デンドロカカリヤ、中井英夫、オノレ・シュブラック、断食芸人… まるで実家に帰ってきたかのような安心感あるラインナップ。カゾット「悪魔の恋」が抄訳も抄訳だったのでバベルの図書館のやつを読みたくなりました。 ジョン・コリアー「みどりの想い」はオディロン・ルドンの花の絵を思い出させる直截に不気味な話でグッド。
2017/05/20
たかすみ
メタモルフォーシスを題材にしたアンソロジー。変身した結果が動物、植物、無機物のどれかによって、分類している点が面白い。また、上田秋成からアンデルセンまで、幅広くジャンル、時代、国境を超えて作品が収められているのも良いです。太宰治「魚服記」、安部公房「デンドロカカリヤ」、中井英夫「牧神の春」蒲松齢「牡丹と耐冬」、ギヨーム・アポリネール「オノレ・ジュブラックの失踪」、ジョン・コリアー「みどりの想い」、カフカ「断食芸人」など収録。
2013/01/15
Lighthouse Keeper
渋澤龍彦の眼鏡にかなった変身テーマの幻想譚13編。「みどりの想い」「山月記」「野の白鳥」。小品「牧神の春」「オノレ・シュヴラックの失踪」も捨て難い。
2014/05/11
あとーす
読書会の課題として読む。日本人作家のものは古いものもあり、読みにくかった印象。上田秋成と泉鏡花は、ちょっときつい。 外国人作家のものについては、思いの外おもしろかった。特に気に入ったのは、「みどりの想い」。 全体としては、メタモルフォーシスがどのようなものかを考える良い端緒となった。有名なカフカの『変身』を含めて、この現象にどういった意味があるのか考えていくことは楽しいと思う。
2014/06/25
氷沼
再読した際にコメントします。
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