ぐうたら愛情学
ぐうたら愛情学 / 感想・レビュー
カブトムシ
「沈黙」の著者の遠藤周作は、「狐狸庵(こりあん)」を名乗り、気楽な本を書きました。その「ぐうたらシリーズ」の本の感想の手紙をくれる読者が、大半は若い人たちだった。若い人たちにヒットしたわけである。気をよくした彼は、確かインスタントコーヒーのコマーシャルにもテレビ出演し、有名になった。「それら若い人たちと狐狸庵とでは感覚もちがうし考え方もちがうであろうが、この本も時折、なかなかいいことを書いているであろうが…。」と自分で述べている(あとがきより)。今の若い人たちにも 面白く感じられるのかは分かりませんが…。
ろい
喫茶店で気になった一冊。 時代が50年前ということもあり、かなり男尊女卑傾向というか、その時代の考え方が反映された本だなぁと感じた。当時それが当たり前とされていた時代から50年かけて価値観が変容して現代の考え方までの変遷を思うと感慨深い。きっと、声をあげて活動してきた人がいたからなのであろう。 その当時はそうだったんだなという感想と、(この著者の方をあまり知らないので)女性として読んでいると「何だそれ!」と突っ込みたくなる箇所多数だが、悪い意味ではなく綾小路きみまろさんみたいな語り口のように感じた。
K
父より貰い読む。この本を読んで少しだけ父の想いが分かったような気がした。
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