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母子変容 下

母子変容 下

母子変容 下

作家
有吉佐和子
出版社
講談社
発売日
1974-01-01
ISBN
9784061126992
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母子変容 下 / 感想・レビュー

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ハヤシマ

有吉さんは小説の語りの名人だ。落語で、同じ噺が名人と凡手で面白さが違うのと同様、なぜかどんな話でも面白い。生き別れになった母娘が、職業上の好敵手として突如登場し、さらには1人の男を巡って争うという有吉さんらしいパターン。母娘の愛情と憎悪と嫉妬がお互いの視点から交わされ、周囲の人間の策略や陰謀によって誤解を生んですれ違う。よく出来た連続ドラマのハラハラ感、緊張感に匹敵。何が次に起きるかわからない楽しさ。残念なのは掲載誌の都合なのか、突然話が収束してしまったこと。母娘が老女になるまで読んでいたかったのに。

2013/05/17

ろこぽん

とにかく会話が面白い!燿子の新劇の女王としての貫禄と心の内が両方手に取るようにわかる。こんだけ振り回されて燿子もしんどいだろうけど、読んでる方もしんどいわ。「何か事があると親だというので話は後からばかり聞かされて、親として私のやりたいことは何一つさせて貰えないんですから言うべき言葉もありませんけれど。」がツボ。最後はホラーでした。

2021/08/02

きく蔵

女優の世界の特殊性、母子関係のこじれ、複雑な三角関係。そして、芝居がらみの話だけにかすごい幕引き。こわい話だった。 でも他の有吉作品に比べると、上巻は余分な描写も多かった気が…。これはわりと初期の作品なのかな。それでも十分おもしろかったけど。

2012/09/08

シマリス

さすが有吉佐和子、とくに下巻にはいってからはどんどん読み進められ、一晩で読了。女優という職業の特殊性と母子という微妙な関係性に生き別れもからんで、とにかくおもしろい「通俗小説」だった。

2010/10/29

Jakushi chan

芸能界のことは知らないけど、怖いわー!娘の変化が怖すぎるけど、田舎者が突然あんな世界へ入っていったらこんな変化はあり得そう、、面白かったです。最後は怖すぎる。今後どうなるのか気になる、、

2024/04/11

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