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死霊 1

死霊 1

死霊 1

作家
埴谷雄高
出版社
講談社
発売日
1981-01-01
ISBN
9784061183810
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死霊 1 / 感想・レビュー

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川越読書旅団

さすが埴谷作品。ガッツリ読んでいても全く理解が追いつかず、いつの間にか意識が朦朧とし、ただただ字ずらを目で追って感覚の領域で楽しんでいる状況に、、、。

2024/05/18

猫丸

何年ぶりかの再読。今は文庫化されているんですね。隔世の感あり。僕が購入したのは箱入りの真っ黒本で、全巻揃いで驚くほど安かった記憶がある。まずは第三章まで。三輪与志の狂おしい思索は、虚体を渇仰するが、そのまとまった記述はなく、Ich+Ich=Ich、Ich-Ich=Dämon なる断片によって窺われる程度。第三章、首猛夫に対する黒川建吉の陳述は、いわゆる自同律の不快の片鱗を説明する。観念小説だが、ストーリーの起伏もあり、登場人物(津田夫人など)の描写も生き生きしている。中間小説としても読めるんではないか。

2018/08/21

solaris

悪徳政治家を父に持つ、三輪与志、兄の高志、異母兄弟で与志の同級生矢場徹吾、私生児の首猛夫の四兄弟が、お互いを意識しながら、彼らの心に秘めた革命を起こそうと、寝ることも忘れて動き続けてた五日間の出来事。明らかにカラマーゾフ。 しかし、ここに書かれている革命は社会革命でも、産業革命でも、物事の価値観を変える思想革命でもない。 この世界が幽霊屋敷であるとして、その中には血生臭い怨恨とか無縁な理性的幽霊がいたりする。そんな幽霊と語り合えたとすると、幽霊はどう挨拶するんだろう。それは、自殺の勧告です。

2015/03/07

ニョンブーチョッパー

2001/09/22

S‐tora

◎ デビッド・リンチ的と言うか、「ドグラ・マグラ」っぽいというか、象徴的な何かを次々とぶつけられて、読後には言葉にならない何かが残る。 「カラマーゾフの兄弟」を意識して書かれているらしいので、そちらも読んでみようと思う。

2016/12/23

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