きりがみいろはかるた―江戸・上方
きりがみいろはかるた―江戸・上方 / 感想・レビュー
氷菓子
諺の言葉を2つに分割し、切り紙風の絵のカルタが描かれているが、そのユーモラスな絵にクスッと笑ってしまう。例えば「立て板に」という立てかけられた板を子供が見ている絵とセットで、「水」と言う絵で先ほどの子供が板におしっこを引っ掛けている。リアルな絵だと顰蹙だが、切り紙風の黒のみの描写だと伝統技術のように見えてこんなカルタがあればほしい。本の後半では取り上げた諺について安野氏の思うところが書かれており、政治家や権力者をチクリと皮肉るものなどもあって読み物として面白い。
2021/07/23
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