紫匂ひ
紫匂ひ / 感想・レビュー
ワッピー
タイトルは立原正秋が加藤唐九郎の志野茶碗(写真あり)に命名した名前から。ふたりの対談や紀行文(立原)、やきもの解説(加藤)を収録。論の好みは分かれると思いますが、この分野に縁もゆかりもないワッピーでも古くは茶道の分岐、新しくは柳宗悦の民芸運動など自分にとってたくさんの新しいピースを得られ、楽しく読めました。以下、戯言。美の本質は、見る人の経験値を映す鑑ではないかと感じます。「よいもの」を数多く見ることが鑑定眼の要となるなら、美術品鑑定AIはいずれ実現すると思われるが、それは「美」といえるものなのだろうか?
2020/08/31
麦
加藤唐九郎さんと立原正秋さん凄く魅力的な人だけど難しそう。愛読書と言うよりはずっと傍に置きたい本。自分がもっと歳をとって、この本を読んだらまた変わった想いがあるかもしれない。紫匂ひの実物を見たことがありますが引き込まれそうないい紫でした。
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