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山椒魚・本日休診 (講談社文庫)

山椒魚・本日休診 (講談社文庫)

山椒魚・本日休診 (講談社文庫)

作家
井伏鱒二
出版社
講談社
発売日
1971-11-24
ISBN
9784061310100
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山椒魚・本日休診 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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さっと

井伏鱒二の作品集ともなれば、それはもういろいろな版元から出てるわけですが、「集金旅行」「本日休診」「遙拝隊長」がそろって入っているのって珍しい気がします。それだけで、単純におすすめしたいです。何か大きい事件が起こるわけではないし、淡々と庶民生活の一端が描かれるだけですが、それがだんだんいとおしくなってきます。言い回しもその人となりをつかんでいる。夜勤明けで居眠りしながらもまるで起きているような姿勢の良い松木ポリスに、警察医の八春先生は言うんだ。「君の脊椎神経は、不死身なんだね」。万事がこの調子。クスリ。

2016/01/18

Arowana

『山椒魚』は主人公がイソップ寓話のような不憫な末路をたどるお話で印象深かった。

2021/09/24

もれ

表題の他にも集金旅行、丹下氏邸、へんろう宿など短編が結構入っていた。 どれも面白く書いているんだけど、そこには貧困や不運の匂いがいつもある。井伏鱒二は見た目に屈託なく「優しそう」に見えるんだけど、かなり冷静な眼差しで人や社会を見ていたんだろうなと思う。その上でまるで娯楽小説のように仕上げてしまって面白く読めてしまう、その技量は相当なんだろうなぁ。

2023/02/18

星規夫

 随分久しぶりに小説を読んだ。全体的にすっとぼけた調子の文体が魅力的である。しかし、井伏鱒二の短編小説はオチがわかりづらい。長編映画を40分くらい経過した辺りのシーンでいきなり切ってしまったかのような感じがする。「え? ここで終わるの?」と意外な気分になるが、それもまた一つの演出なのかもしれない。

2015/07/16

さと

集金旅行、へんろう宿、本日休診が良かった。

2024/03/28

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