野火 (講談社文庫 お 1-2)
野火 (講談社文庫 お 1-2) / 感想・レビュー
ホレイシア
課題でも何でもいいのです、読み継がれていきさえすれば。
冬薔薇
狂人日記という。「名状しがたいものが私を駆っていた。行く手に死と惨禍のほか何もないのは、すでに明らかであったが、熱夢の野の人知れぬ一隅で死に絶えるまでも、最後の息を引き取るその瞬間まで私自身の孤独と絶望を見究めようという暗い好奇心かもしれなかった」。ジャングルで戦後何十年も逃げ通し、帰国した方たちを思い出だした。戦争とはいえ人を手にかけて罪の意識がなければ人間じゃない。
2014/06/21
Akane Nishiyama
柄谷行人の解説が秀逸。
2017/08/01
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