沖田総司 下 (講談社文庫 さ 5-4)
沖田総司 下 (講談社文庫 さ 5-4) / 感想・レビュー
えみ
そうあって欲しい、と願った通りに行かないのが歴史小説の哀しい所であり惹かれる所でもある。永久不変の結末は相も変わらず「沖田総司」の無念を浮き彫りにさせて、それが図らずも新選組の魅力の一つになっている事は言うまでもない。剣に生きる者は剣に死ぬ。その覚悟がありながら叶わないと悟ったときの沖田の絶望を思うと遣り切れない気持ちになる。負けるとわかっていても戦う、「誠」の決意と「義」の志。志士達の滅びの美学はいつの世でも人を魅了してやまない。新選組最強剣士、束の間の美しさを生き儚く散った沖田総司の美学ここにあり。
2022/01/01
くたくた
近所の本屋で手に入った少ない新撰組本の一冊。同時期に読んだのが『燃えよ剣』『沖田総司恋唄』『土方歳三散華』。それにしても少ない小遣いでよく本を買っていたなあ。どうやって金策していたのか謎だ。
Die-Go
早乙女貢の描く新選組副長助勤沖田総司。彼の活躍の大半は芹沢鴨暗殺と池田屋事件に集約されていると言っても過言はない。それにしてもその後の生涯のあっと言う間の展開は少々寂しい感じは否めない。あと、他の作家の作品を作中でくさすのはやめた方がいいと思った。★★★☆☆
2016/12/04
Die-Go
早乙女貢の描く新選組副長助勤沖田総司。彼の活躍の大半は芹沢鴨暗殺と、池田屋事件に集約されていると言っても過言ではない。それにしてもその後の生涯のあっと言う間の展開は少々寂しい感じは否めない。★★★☆☆
エル
上巻よりもさらに読みにくくて斜め読み。総司の無念さが際立つラスト。出番は少ないが斎藤一との友情いいね。
2022/01/08
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