殺しの四人 (講談社文庫 い 4-4 仕掛人・藤枝梅安)
殺しの四人 (講談社文庫 い 4-4 仕掛人・藤枝梅安) / 感想・レビュー
けやき
【再読】池波さんの「剣客商売」「鬼平犯科帳」と並ぶシリーズものの代表作の1つ。私の池波さんの中で1番好きな作品。仕掛人といった殺し屋の仕事と日常を描く。人間に根っからの善人も根っからの悪人もいないのが分かる。今回は男から見た女の嫌な部分の描写が光ってる。
2021/05/29
アッキ@道央民
中学・高校の頃に読んだこのシリーズ、久々に読みたくなりました。江戸の街に生きるお金で人殺しを請け負ういわばダークヒーロー。生かしていては世のためにならない人を殺す。かと言って、血生臭い訳でも無く、主人公の鍼医者・藤枝梅安や相棒の彦次郎も普段はとっても人間味が溢れて魅力的に描かれていると思います。そして池波作品、食事のシーンを読むとお腹が空いてきてしまいます。このシリーズ、読み直して行こうかなぁ~♪
2014/11/22
うー
20年くらい前に読んだのを職場の休憩室の本棚から見つけて再読。このシリーズは殺しの現場のシーンよりも食のシーンのほうが印象的で、つい今度作ってみようかな、と思ってしまう。梅安がちょいちょいっと作るものすべてが美味しそう。出汁をきちんと取る、とか旬のものを使う、とかを手抜きなくやってるからなんだろうな。せっかくの機会だからシリーズ全部読み返そう。
2013/04/21
たまきら
久々に読み返しました。映像を見ているかのような簡潔で受け止めやすい文体。とぎすまされた粋な感性。いいね、やっぱいいねえ。芝浦で働いていると不思議な感じ。
2016/09/13
出世八五郎
【全7巻分レビュー】暗い暗い♪言われてるけど、そんなことはない。主人公の裏稼業が暗い仕事というイメージだけで、本作から暗さは感じられない。基本、暗殺される者に善人は描かれない。異色なのは殺し道具であり、古今東西の娯楽作品にこのような殺し道具を持った者はいないのではあるまいか?梅安の苦悩と殺し仲間の友情を軸に、物語はラストボスとの避けられぬ対決へと向かうが、短編にしろ長編にしろ読み飽きることはない。長編なかったかも・・・それでも全てつながってるので、短編であり長編である作品かな。表紙は新装版より旧版が秀。
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