結婚 (講談社文庫 え 1-21)
結婚 (講談社文庫 え 1-21) / 感想・レビュー
背番号10@せばてん。
1995年5月10日読了。おじさんだって、たまにはこういう本を。(2021年1月24日入力)
1995/05/10
ゆか
長くなります。来年銀婚式を迎えるにあたり、昨年辺りから愛について考えています。去年度は自分の中でラブラブ計画と銘打って、主人を愛しているアピールをしました。誕生日前に、Amazonでチェブラーシカバックを見ているところに主人が通りかかったので、「誕生日プレゼントにこれが欲しいな」といってみたところ(生まれて初めて言ってみた)「え、そんなんでいいの?指輪とかの方が良くない?」と言われ一緒に指輪を買いに行きました(結婚して初めて)お兄ちゃんには「ゆかさんそんな、学生が買うようなところで買わなくても」といわれ→
2018/08/07
桜もち 太郎
「一人の人間が他人の人生を横切る」もしその一人がいなかったら自分の人生は全く別なものになっていたかもしれない。この本の主題だ。それが伴侶となった結婚相手、そうではなかった異性にもいえるのだろう。人間には安定と破壊の心がある。結婚という安定を求める心、そしてその安定を破壊しようとする欲望。その欲望を持つだけでも背徳と言えるのだろうか。拭いきれない倦怠感が澱のように心の底に潜んでいる。それを「正月に餅を喰い過ぎて腹が重たい感じ」と主人公の友人が言い表している。心の中に沈む澱がうごめいている。
2017/12/28
なほこ
遠藤周作に結婚を学ぶ。古い本やけど、本質は変わらん。結婚が損得感情とかは嫌やな。ひとりで居るより2人でいるほうが前向きで幸せならそれでいいじゃん。
2021/10/17
彩
50年前とかに書かれたお話たちだけど、今も昔も、男と女の損得勘定は変わらないんだなぁと驚かされた。おそらく作者の結婚観と思しきものが詰め込まれていて、「結婚は運命じゃなくて偶然」っていうのが根底に流れていて、「この人は運命の人っ(キラキラ)」じゃなくて同感。表題作以外はほろ苦かったり甘酸っぱかったりする短編ばかりで、子供の頃から遠藤周作の重めの代表作ばかり読んでいた私は、恋愛や結婚という、生活感溢れる遠藤周作が新鮮でした。
2019/02/28
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