原子力戦争 (講談社文庫 た 11-1)
原子力戦争 (講談社文庫 た 11-1) / 感想・レビュー
i-miya
2011.04.12 (あとがき) 『展望』1976.01- 。むつ、漂流事件。なんとも感触のない原子力、なるもの。○美浜一号炉-燃料棒事故の疑惑。 4月初、福島第二の二号炉、火災事故。4/2 1930、建屋内配電盤下にあるメタクラと呼ぶ電気室、10mmのケーブル3本、1500本の導線、50本の消火器で消し、24時間、突貫工事で4日間。消防署への通報も禁止されていた。BWR型。PWR型。関電美浜一号炉。4/21、届いた手紙、匿名。
2011/04/13
瀧本往人
虚実混交の「原子力」の世界に真剣に切り込もうとした熱意はよく分かるのだが、「ドキュメンタリー・ノベル」という中途半端な記述の仕方のせいなのか、結果的には、その虚実混交性をより強化させているように思えてならない。http://ameblo.jp/ohjing/entry-11766767622.html
2014/02/11
卯月
再読。元は1976年の雑誌連載で、74年の原子力船「むつ」放射線漏れ事故直後から始まる小説。テレビディレクター大槻の原子力発電取材は、経済戦争の様相。推進派も反対派も「本当に安全(危険)か」そっちのけで、利益や政治的思惑で暗闘しているのが怖い。ある外国製原子炉の欠陥の指摘が、他国の原発メーカーの裏工作だったりする伏魔殿。私は数値がないと納得できないが、住民運動家の「わたしたちにわかるように、やさしく説明できないもの、なにかややこしくてよくわからないものは、結局安全じゃないのよ」という台詞も考えさせられる。
2017/08/30
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