ペ (講談社文庫 た 5-5)
ペ (講談社文庫 た 5-5) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
「ぺ」「テルのお話の話」「りんご」など、星新一に似ていて、でもやはり谷川さんの詩を感じる世界。比喩や形容がほんとうに独特です。「緑色の蝶」のですます調は、どことなく別役実の童話作品のようでもあるし。1960年代前半の作品が多いとのあとがきだが、今はもう、ショートショートは書かれないのだろうか。最近の作品があれば読んでみたいところです。
2017/02/17
霜月ざら
詩人の書いたショートショート集。詩のような作品もあり言葉の選び方、リズムにこだわりを感じた。SFや幻想譚が好み。全体的に謎めいた雰囲気があり、妖しげだったり不可思議だったり独特の世界観を楽しめた。
2014/05/09
仮名
谷川俊太郎の書いたショートショート。題の「ぺ」からして、常人ではなく詩人が書いたものなのだ、ということがよく分かる。詩的な話もあれば、突拍子もないSFじみた設定の話や、皮肉の効いたSSらしい小話もあり、こういうものも書けるのか谷川さん、と意外性があって面白かった。
2010/10/30
TSUBASA
谷川俊太郎のショートショート集。やはり詩人であるから、ショートショートにも詩としての味わいがある。ただの「面白い話集」で終わらず、どこか懐かしくしんみりとするものや、考えれば考える程面白みの出てくる物など、なかなか予想外に良かった。お気に入りは「花の掟」「最後の夕焼け」「リンゴのある風景」
2009/11/15
こぎん
1985.3.4読了
2015/04/16
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