空の絵本 (講談社の創作絵本シリーズ)
空の絵本 (講談社の創作絵本シリーズ) / 感想・レビュー
やすらぎ
夜が明けて陽が沈んで更けていくまで、空はどんな姿をしているのだろう。絵本をひらいて想像してごらん。今朝は雨模様。ぽつりぽつりと落ちてきた。だんだん強くなって、あっという間に景色を灰色に染めてしまう。青も緑も白色もどこに消えてしまったのだろう。激しい風と雷の音はだんだん静まっていって、空もだんだん明るくなって、消えていたはずの色がぱっと戻ってくる。嵐が過ぎ去った空は、いつもより透き通っていて、葉つややかに、雫きらめいて、夕焼けに染まる月を見つめていると、今日という一日が終わる。長田弘さん作、荒井良二さん絵。
2024/02/08
匠
朝から夜まで、天気によっても刻々と変わる空の色、景色、状態。長田弘さんの詩のようなやさしい言葉と、荒井良二さんのエネルギッシュな絵がマッチしていてとてもあたたかい気持ちになれた。こういう本は大抵、写真で見てしまうことのほうが多いけれど、絵で見るのもなかなか良いものだなぁと思う。
2014/03/30
馨
疲れているのだろうか、どこかしら癒されてしまいました。空を普段じっくりと見上げることも最近ないなぁと思うので、朝昼晩、雨の日晴れの日、時に怖くてブキミな天気だったり、雨上がりの美しい太陽の光だったり、季節によって変わる空の表情をちょっと意識して見てみようと思いました。
2017/09/30
KAZOO
絵が素晴らしいです。また長田さんの詩も絵の邪魔にならずに心にしみるような感じがします。表紙は青空なのですが、ページを開くと雨が降ってきて、やんで明るくなるとともに一日が終わり、夕焼け、一番星、月と、色合いが何とも言えない雰囲気を醸し出しています。色彩感が素晴らしいです。
2016/11/18
momogaga
【オトナこそ絵本を】夏空のような表紙に惹かれて思わず手に取りました。詩人の長田弘の文章が絵にぴったりでいいですね。今度の雨上がりの空を見るのが楽しみです。
2015/08/10
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