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モモちゃんとアカネちゃんの本(6)アカネちゃんのなみだの海 (児童文学創作シリーズ)

モモちゃんとアカネちゃんの本(6)アカネちゃんのなみだの海 (児童文学創作シリーズ)

モモちゃんとアカネちゃんの本(6)アカネちゃんのなみだの海 (児童文学創作シリーズ)

作家
松谷みよ子
伊勢 英子
出版社
講談社
発売日
1992-04-07
ISBN
9784061335141
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モモちゃんとアカネちゃんの本(6)アカネちゃんのなみだの海 (児童文学創作シリーズ) / 感想・レビュー

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ぶんこ

あとがきにモモちゃんが知りたがったから書き始め、続いてアカネちゃんも知りたがったので書いたとあり、30年かかってしまったそうです。その間には色々のことがあったことと思います。モモちゃんやアカネちゃんにとって、そして山のおじいちゃんおばあちゃんにとっても素晴らしい絵本でしょう。美味しいものが好きなクマさんはお母さんのお母さんと思い込んで読んでいましたが、子育てを助けてくれた友だちだったと書かれていました。素敵な絵本でした友だちに恵まれていたこと素晴らしい。

2017/10/27

アカウント停止

最終巻。アカネちゃんの父親への思慕の念が胸に突き刺さる。児童書だが、現実とファンタジーを織り交ぜた大人向けの童話のように思えた。あとがきによると、第1巻発行から30年経って完結。挿絵が第5巻から伊勢英子さんになった理由も分かった。松谷さんはどんな思いでこれを書いたのか。身の回りの「死」を書くことはどんなに辛い作業だったのだろうか。その当時の状況に思いを馳せると、なかなかできることではないと思う。まるで自分の羽根を抜いて反物を織った「鶴の恩返し」の鶴のようだ。最後の6ページ、作者のあとがきを読んで涙。名作。

2020/11/11

ヒラP@ehon.gohon

モモちゃんが中学生になって、アカネちゃんももう小学生。完結のこの作品は、これまでのファンタジーの世界に加えて、社会観、家族観、そして心の成長がくっきりとしてきました。 このシリーズ、松谷みよ子さんの人生そのものだったのですね。 最後にしてと思いますが、多くの絵本や童話と違って、作者の人間くささを、てらいもなく描ききった潔さにも感銘しました。 子どもたちも、この作品を受け入れてくれたのでしょうね。

2020/08/02

たぬ

☆4 すぐ涙が出ちゃうアカネちゃん。その日々は愛しくてちょっとだけ切なくて、読みながら何べんも目頭が熱くなりました。パパとの永遠のお別れはとてもつらいけど、でもしめっぽくはなくさっぱりしていたな。すぐ泣いちゃうのとすぐ涙が出ちゃうのは似てるけど違うことだよね。30年かかって全6冊という「大河童話」、本作にて完結です。

2024/06/16

Yukiko Yosuke

モモちゃんとアカネちゃんの本のシリーズ6冊目、最終巻。1961年に最初のお話が発表されてから30年でようやく完結するこのシリーズ。松谷さんが描く世界は、現実とファンタジーが溶け合う、優しいけれど時に厳しい現実を映す世界。パパとママの離婚の理由を絵本を書いてというアカネちゃん、お父さんがいないことを揶揄う同級生の存在、時折パパおおかみとしてアカネちゃんを訪れていたパパの死、涙の枯れたアカネちゃんとここまで泣くことを我慢してきたモモちゃんの溢れる涙。家族でパパを葬るお話も。様々な現実を映す15編が収録。

2023/06/21

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