今日の芸術 (講談社文庫)
今日の芸術 (講談社文庫) / 感想・レビュー
百千鳥
あー、これは読んでよかった本!現実と取っ組み合うたくましさが、すなわち芸術なのかな。
2015/12/18
がんぞ
p52「すべての人が現在、瞬間瞬間の生きがい、自信を持たなければいけない。そのよろこびが芸術であり、表現されたものが芸術作品なのです」なんという力強い言葉だろう。この雄弁があるから彼の作品は愛され、むしろ著作によって高名だった造形芸術家/小松左京が大阪万博に彼をメインプロデューサーに選んだのは大きな賭けだった。が、大成功。太郎は薄ペラな未来社会を描くより縄文時代の生命力を太陽の塔に志向した。愛された太陽の塔は、予定変更して存続が決まった。「自分自身を脱皮し、固定しない人こそ若さを保っていられる」も力強い。
2013/06/05
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