妖星伝 1 鬼道の巻 (講談社文庫 は 1-1)
妖星伝 1 鬼道の巻 (講談社文庫 は 1-1) / 感想・レビュー
マーブル
最初に読んだのは34年前のお盆。珍しく内容の記憶があるのは、それだけインパクトがあったと言う事だろう。あらためて読んでみてもとても面白く、どうして登録している方がこんなに少ないのか信じられない思いだ。 冒頭からエロティックな場面が出てきて、若い頃にはこの作品を大っぴらに誉めるのは気が引けたものだが、今読めばそれを含んでも余りある面白さだ。 多少サービス過剰の気味もあるが、時代なのだろう。同時期に好んで読んでいた平井和正に通ずるものを感じる。
2017/08/14
訪問者
再読であるが、初めて読んだのは半世紀ほど前のことなので初読と言ってもよいだろう。しかし忘れている部分も多いが、はっきり覚えている箇所もある。特に補陀洛星人が地球は生命が多すぎて弱肉強食の地獄の星だというところや、最後の鬼州胎内道の不気味さは忘れ難い。紛れもない日本SFを代表する傑作だろう。
2022/10/17
東森久利斗
ビッグバン*天地創造*進化論*E=mc2*色即是空*伝奇*魑魅魍魎*ディストピア*愛のコリーダ*カリギュラ*火の鳥*UFO*超常現象*∞(無限大)。果てることのない終わりなき煌びやかな宝石匣の如く妖美壮麗な夢物語。知と創造のオリンピック、玉手箱。まさに妖星=地球を象徴する摩訶不思議な混沌の世界。トライアスロンなみのエネルギーを消費しながら、何とか読了。ゲッソリ・・・。松本零士版コミックも必読!
2021/08/11
gushwell
いつかは再読したいと思っていた伝記SFの傑作、妖星伝を読み始める。読むにつれて内容を思い出してくる。再読する本の中には全く思い出せないものも多いのだけど、この作品は違った。それだけ強烈な印象を与えてくれた作品ということだろう。江戸時代中期を舞台にした壮大な物語。超能力、宇宙人、進化といったSFっぽい要素を絡ませながら、人の生きる意味を問いかける。1巻目の後半の胎内道の話は圧巻。
2023/03/22
金森まりあ
とても面白かった。鬼道衆の「世の中は荒れた方がよい」みたいな考えがよいのでとても気に入っている。一巻にして風呂敷が広がりまくってて、この後どうなるか楽しみだぜ。このスケールが伝奇SFなのか。
2017/09/03
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