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殺しの双曲線 (講談社文庫 に 1-4)

殺しの双曲線 (講談社文庫 に 1-4)

殺しの双曲線 (講談社文庫 に 1-4)

作家
西村京太郎
出版社
講談社
発売日
1979-05-01
ISBN
9784061361355
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殺しの双曲線 (講談社文庫 に 1-4) / 感想・レビュー

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nobby

ほぼ30年振りの再読で尚、味わう至高の傑作。冒頭で双生児がトリックと明かした上で「これで、スタートは対等になりました。」これにワクワクしない訳がない!世間への復讐を誓う様に深刻さ漂うプロローグをよそに、何やら双子による強盗劇は警察の捜査と合わせて滑稽さ極まる。また、並行して描かれる雪山でのクローズドサークルは、まさに『そして誰もいなくなった』をなぞっての緊迫した展開。全く噛み合わない2つの事件が見事に重なる終盤はお見事としか言いようがない!最後まで犯人の浮かべる不敵な笑みを見事に覆すラストがまた胸に響く…

2018/03/25

chiru

おもしろかった! 双子トリックでいくとフェアさをアピールするのもトリックのひとつかな。 双子が起こす強盗事件と、招かれた6人の雪の山荘密室事件。 ふたつの事件が交わるのがいつなのか、ワクワクしながら読みました。 でもこのお話で、わたしが好きなのはラスト。「双子」による密室連続殺人の動機は「正義」。その「正義」によって奪われた命があったことに打ちのめされる犯人の静かで凄まじい心理描写。 このラストのためのトリックだったように思えるほどでした。 ★4

2018/04/07

tengen

今までに発刊した数が500冊以上という西村京太郎さん。 本作は1971年、12作目という初期の作品。 ミステリーのお奨めなどに並んでいるのを何度か見かけたので手に取りました。 最初から、双子を使ったトリックです、と宣言して始まるミステリー。 ちょっと物足りなかったですが、まあ面白かったです。

2013/02/19

めがねまる

1979年、定食200円、トンカツライス800円の時代に書かれた小説とは思えないくらい完璧に完成されたトリック・読者を掴んで離さないストーリーラインで一気読み。絡み合う2つの謎が一つになったときの驚きはなかなかのものだ。推理小説ファンでなくとも素晴らしいと感じる名作だった。

2019/05/04

sakadonohito

双子が起こす事件に警察は決定的な証拠を突きつけられずイライラを募らせる。奇しくも同じ時期にエラリー・クイーンの似たようなトリックが使われているアメリカ銃の謎を読んでしまっていておやまぁとなった。最後はちょっと雑だなあと感じもしたけどなかなか面白かった。

2022/10/27

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