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風貌 (講談社文庫 と 7-1)

風貌 (講談社文庫 と 7-1)

風貌 (講談社文庫 と 7-1)

作家
土門拳
出版社
講談社
発売日
1977-06-01
ISBN
9784061383128
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風貌 (講談社文庫 と 7-1) / 感想・レビュー

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もりくに

先の戦争(京都人の言う「応仁の乱」ではない)を挟んだ十数年の文化人の文字通りの「風貌」。土門の書く撮影時のエピソードを読みながら、モノクロ写真を眺めていると、「写真」が動き出しそうな気がしてくる。本人の筆による署名もよい。まず、「柳田国男」。この写真の10年前、「相手が知らないうちに撮った写真でなければ、価値がない」という柳田に対して、当時報道写真家であった土門は、「最小限の演出は避けられない」と反論、物別れに。10年後、社会的リアリズムの立場に立ち、当時の浅薄な考えを詫びると「そんなこともあったね」と。

2019/05/08

ikedama99

肖像写真(鈴木大拙と谷桃子は素晴らしい)とそれに付随する文章は面白いし、当代のころの様子が分かって面白いが、写真の項の後についてくるエッセイのような部分の文章はより面白い。激情家であったという土門拳の思いがストレートに迫ってくる。「棺の上に飾る写真」の一文は迫るものがあった。また、そこで「草野天平」という詩人を初めて知った。この人の詩を読んでみたい。

2023/07/13

寛理

柳田國男が土門拳に先駆けて「絶対非演出の絶対スナップ」を唱えていた点は重要。

2020/09/12

shinsei1229

写真は健気な表情の斉藤茂吉、文章だと豪快な尾崎行雄の章が好きです。面魂という言葉を思い出させる写真と、著者独特の文章が一体となった名著。大きな版でじっくり眺めたい。

2010/01/07

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