今、改めて「自衛隊のイラク派兵差止訴訟」判決文を読む (星海社新書 66)
今、改めて「自衛隊のイラク派兵差止訴訟」判決文を読む (星海社新書 66) / 感想・レビュー
うらのプーさん
今9条についての勉強をしていて、もう何がなんだかわからなくなってきた時にこの本を読んだ。 憲法を「守る」のではなく「使っていく」という考え方は右だろうと左だろうと持っておいた方がいいし、思想に囚われずその論調がどういう根源からできたのか知り学んでいかなくてはならないな、と反省。
2017/12/06
添川
この本はほんと凄かった。護憲派の人はこの本の存在をもっと広めるべきと思います。何がすごいって、公式な公開情報を徹底的に足で集めてること。これがすごいし美しい。想像で書かれてる部分が殆んどなく、ひたすら確たる証拠だけで勝負してる。最終的に裁判所という公的機関に事実認定させて、派兵自体が妄想でも誤報でもなく事実であると勝ち取るところが美しい。それにしても、本書を読んで、改めて、人はとっても狭い世界の中で生きてるんだな、と再認識せざるを得なかった…
2016/03/12
埴裕史
一年以上前に買って今、ようやく読んだ。裁判所を通じて「憲法を解釈していく」という態度は、当たり前のことだったのかも知れないが、とても革命的なことだと思った。憲法はあるだけで自動的に社会を良くしてくれるものではなく、市民が「使っていく」ことで初めて機能する。つまり、「憲法を守る」のではなく「憲法で守る」というのが正しい態度なのだろう。この発想の転換は、現代社会に生きる以上どんな思想の持ち主も知っておかなければならないと、素直にそう思った。
2016/07/26
LEE
2008年のイラク派兵違憲判決について解説したものだが、2015年の実態を予期している。今こそ読み直されるべき一冊。
2015/07/23
レフラー
面白かった。すでにサイは投げられていると言いつつもまだ理想を信じる姿勢が美しくもある。問われているのは国家それ自体の枠組みについてだったりもするのだよな。今って。
2015/06/22
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