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金の瞳と鉄の剣 (星海社FICTIONS ウ 1-1)

金の瞳と鉄の剣 (星海社FICTIONS ウ 1-1)

金の瞳と鉄の剣 (星海社FICTIONS ウ 1-1)

作家
虚淵玄
高河ゆん
出版社
星海社
発売日
2011-04-15
ISBN
9784061388024
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金の瞳と鉄の剣 (星海社FICTIONS ウ 1-1) / 感想・レビュー

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のれん

10年以上前の作品のようだが、それ以上に古いファンタジーを感じさせる。 短編集の構成で、単巻でも綺麗にまとまっている。独特な世界観でありつつも、要は作者お得意の人外交流譚。筋の通る善悪を貫く俗な少年と、未熟な人に興味を持つ人外少年。 人外と俗物ゆえ行動が互いに物語を動かしており、W主役に恥じない作り。 あとがきによると、作者の変化の決意表明的作品のようだが、00年代のライターテーマそのまんまもってきてる辺り作家性は変わらんらしい。ただキャラが弱く、物語の根幹も小さい。もっと壮大な柱が欲しかったかも。

2022/06/05

燈真

レッドラで気になっていた虚淵玄の小説、やっと読めた。芝居がかった言い回し、精密な描写、ぶっ飛んだキャラクターたち。なるほど、これがワールドか、とニヤニヤしながら読んだ。非常に人間らしい、生死を身近に感じ続けてきた野心家剣士タウと、人間らしくない、全てを高みから見てきた無欲魔術師キア。その価値観や行動の対比が非常に魅力的で、面白い。ゆんさんの絵が美しすぎる。続編ないんですか。

2014/07/20

白義

またまた例によってあとがきが泣ける。エロゲー業界という古巣から羽ばたき、いろいろな感慨を持ちながら初めて一冊の小説として虚淵玄が贈る本作は、しかし、自由で伸びやかな解放感がある。ダンセイニやトールキンと言った、ハイファンタジーの驚異たちに確かに通じる、取っつきやすくも不思議で魅惑的な世界観。俗っぽさの極みのような剣士タウと、無面目の神話のごとく超俗的で無垢な魔術師キオの、凸凹コンビ。彼らの魅力を余すとこなく伝える短編たちが、広大な世界の息吹をありありと伝えてくる

2013/08/10

きゅーま

ずっと土蔵で閉じ込められて育った魔法使いキアとキアを連れ出して一緒に旅をすることになった戦士タウの旅路が短編連作形式で綴られるおはなし。竜と戦ったり不思議な出来事に逢ったり秘宝を探したり陰謀に巻き込まれたりするすごく王道なファンタジー。タウが探しているのはどこかにあるはずの「幸福」という形のないもので、そんなものどんなに富と名誉と地位を手に入れたって手に入るものではないのにまだそれに気付いていない若さがなんというか切ないくらい痛い。いつの間にかキアの脳内イメージが仮面ライダーWのフィリップくんになってた。

2012/08/13

紅羽

意外にも王道なファンタジーで、これまで目にしてきた虚淵作品にはない爽やかな風を感じました。タウとキア、互いに違った魅力と個性を持った二人が辿る道に期待が高まります。

2014/06/17

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