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私のおわり (星海社FICTIONS イ 2-1)

私のおわり (星海社FICTIONS イ 2-1)

私のおわり (星海社FICTIONS イ 2-1)

作家
泉 和良
huke
出版社
星海社
発売日
2011-06-16
ISBN
9784061388062
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私のおわり (星海社FICTIONS イ 2-1) / 感想・レビュー

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サエズリ割津

大学からの帰り道に事故で死んでしまった主人公があの世行きの船から逃げ出し、死の4日前に戻り自分と向き合う話。全体的にふんわりした話だった。電子海というゲームで出逢った仲間との関係と自分の天霧君という特定の人物との関係の間で悩む主人公が好印象。神道チックなラストシーンには違和感を感じるがSF(すこしふしぎ)な話としては充分面白かった。

2016/02/26

hamham

透明なファンタジーの中にいきなり神道の話が入り消化不良を起こすが、日本人に生まれ日本人として死ねることに感動を呼び起こされる一作。あの世へ向かって全速前進ヨーソロー!

2015/12/11

ちる

死という終わりから始まる物語。ありがちな恋愛小説かと思ったが、いい方向に裏切られた。主人公と周りの人たちの関係がリアル。微妙な人間関係の描写に自分を重ねてしまったり。日々の何でもないことが幸せで、ひとつひとつを大切にしていかなきゃいけないんだろうけど、生きているうちはそういうことも忘れてしまう。終わりがあるからこそ、それまでの道を見返すことも出来るのだろう。『ごめんなさい』、『ありがとう』と言えるのは、心の中に思いがあってこそのもの。連綿と続く魂に守られていることに感謝を忘れずにいたい。

2013/08/14

綾瀬純希

自分の死という「終わり」から始まるストーリー。過去の自分を追体験することで日々の中で見落としていた些細な幸せや、本当に自分がしたかったことを見つけていく主人公の心の動きが上手に描写されています。ラストは分かっているのに泣いてしまいました。あと、死神船長のキャラが良い味出していますね。彼の台詞で終わるというのが良い読後感に繋がっているように思いました。

2013/02/10

よねだまたたび

途中までの展開から御都合主義な恋愛小説みたいになるのかと思ったけどそんな事はなくちょっとセンチメンタルな気分になりつつそれでもすっきりした読後感に浸れるなかなかの快作に仕上がっていて面白かった。本当に好きな人に伝えたい言葉は《ありがとう》や《ごめんなさい》であって、《好き》って言葉は確認であって、あくまでもそれは別次元の言葉なんじゃないかなと再思考させてくれる作品。差し出す言葉と押し付ける言葉の違いは難しいなと思ったり

2013/02/18

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