ジスカルド・デッドエンド (星海社FICTIONS イ 2-2)
ジスカルド・デッドエンド (星海社FICTIONS イ 2-2) / 感想・レビュー
hamham
アンディー・メンテ創造主による、アンディー・メンテファンのための、アンディー・メンテ作品。作者が自分を神格化しファンに崇拝される設定の上、自らのゲームのキャラクターたちがゲームから抜け出して大立ち回りをし、「死にたい」という現実的な欲求を小説の中で敢行する最高に自慰的小説なんだけど、AMファンとしては最高に面白いんだなこれが…。AMファンじゃなきゃなんのこっちゃだろうけど。架空とは言え、一度死ねたのがうらやましい。横臥咲が抱かれたいAMキャラNo.1になりました。『宇宙の果て』と『あの世』やろーっと!
2016/01/14
ソラ
「僕」が敬愛してやまない創造者、ジスカルドこと「じすさん」が死んだ。死に向かってひた走る彼と僕の、最後の交流。なぜ彼は死を選ぶのか?ものをつくることとは、いったい何なのか?現実と非現実が交錯する、新鋭・泉和良の反自伝的フィクション。
2011/12/18
博愛
読んだあとに「あの世」をプレイしてみた。よかった。
2012/04/26
鳩羽
創作者がファンと同じ地平に降り立ったのを肯定的に書いたのが『私のおわり』だとしたら、その神の視点・支配の不在を書いたのが本作なのかもしれない。上下の関係ではなく、同じ地平上に創造者も創造物もそれを享受するファンも有象無象に動き回り、見方によっては居心地が良く、楽しい。好き嫌いを語るのに不自由はないが、良し悪しを語るのは(同線上にいるので)難しい世界観のように見える。ある意味問題提起な作品なのかも。
2012/03/01
kanapi
死ぬ事は、終わる事は、それは、絶対の唯一無二の終わりであることに変わりはないのだけど、でも、でも途切れずに続いていくモノがちょっぴりは有る。という希望がある。泉和良作品には、どれにも共通するテーマのようなものが、根底に、そういった死を乗り越える何かの「祈り」が潜んでいるね。本作の彼の最期にも、あるんだと、そう僕は思ったのでした。 何かにあこがれて自分でも何かを作りはじめた人や、作りはじめてあこがれられた人は、みんな似たような思いを持っていると信じるので、どストレートな本作はちょっと嬉しい。
2012/02/09
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