魔法少女まどか☆マギカ (下) (星海社文庫 ニ 1-2)
魔法少女まどか☆マギカ (下) (星海社文庫 ニ 1-2) / 感想・レビュー
星野流人
小説まどか上巻 → 劇場まどか叛逆の物語 → 小説まどか下巻 という謎の順番でここまで来てしまった。魔女の正体とキュゥべえの思惑が判明し、ストーリーは怒涛の後半戦へ。アニメーションの印象的なメロディや不安を煽る魔女描写が無い分、まどかの心理を丁寧に描くことで、分かりやすく“アニメまどかとは違った魅力”のあるノベライズ作品に仕上がっていた。やはり文章として描かれる方がアニメよりも実際的な部分が伝わりやすい。わたくしこの度、恥ずかしながらこのノベライズで初めて“インキュベーター”の意味を知りましたとさ。
2013/10/28
ゼロ
まどかの物語ではあったけど、ほむらの物語でもあった。まどかがいるからこそほむらが笑えて、まどかがいないからこそほむらは痛みを刻んでいく。演出面では原作のアニメに負けてしまうけど、キャラクター達の感情を知るには小説が良い。まどかはずっと友達のことを考えていて、エピローグでやっと最高の友達を知れて綺麗に締めている。ほむらの想いは美談と取るか、執着と取るか、エゴと取るかで見方が変わってくる。現に続きを見ると悲惨なことになっています。とても読みやすかったし、補完もされていて良いノベライズでした。
2013/11/18
Yobata
TVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のノベライズ(7〜11話)の後半。魔法少女の正体は、ソウルジェムを媒体とした霊体のようなもので、奇跡を起こす希望と同様に絶望が待ち、魔女になるべくな存在だった。さやかは絶望に飲まれ、最大の魔女ワルプルギスの夜を迎える…。いやぁ…魔女になる段階の前の存在だから魔法少女ね…。自分が持つ希望が絶望に変わる時、魔女になってしまう。さやかちゃんが魔法少女の真実を知ってどんどん絶望に穢れていく姿は本当に痛々しかった…。確かに単なる萌え作品ではないな。というかその絶望を糧に生きる→
2013/12/08
Yu。
それでも愛する者達の為に。。。上巻の捉え方を見事にひっくり返す下巻なんだけど、なんだよこれ!!… 結果絶対悪がいないというストーリーにホープレスを纏ったとても皮肉な内容なんだけど、見方によっては真逆になるその軽いタイトルや絵柄とは正反対、もう胸を掴まれること間違い無しの大人の味の傑作。
2015/09/19
佐島楓
相手と同じ立場にならなければ、その痛み、悲しみはわからない。まどかはついに決断をする。ある者たちにとっては、非情な決断を・・・。まどかの「成長」の仕方は、この年頃のまっすぐな、綺麗な少女にしかできないもの。最後某美少女戦士ものみたいにならなかったのもよかった。面白かったです。アニメ見てみようかな。
2013/12/29
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