しずるさんと無言の姫君たち (星海社文庫 カ 2-6)
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しずるさんと無言の姫君たち (星海社文庫 カ 2-6) / 感想・レビュー
紅
今回は元ネタが童話。雪に埋もれた死体を白雪姫と呼んでみたり、足のない死体を人魚姫と呼んでみたり。しずるさんの童話解釈が素敵で、他の巻よりも好きかも。
2013/11/13
シュエパイ
きっとよーちゃんがいなかったら、ある日とつぜん人魚姫のように泡になって消えても不思議じゃないしずるさんのこと。彼女たちの不思議な絆って、どんな風に訪れて、あんな風に育まれていったんだろうなぁ。あぁ、本当に、よーちゃんは素敵な子なのです。大丈夫、きっときっと、しずるさんは君と一緒に居続けるよ。あぁ、続きが出るということが、とっても幸せで楽しみなのです♪
2013/11/30
tartarous
相変わらずミステリーとして楽しむ本ではないです。謎解きの過程で交わされる「しずるさん」と「よーちゃん」のグダグダとした抽象的で観念的な会話をひたすら読み進める物語。そんな気怠い時間に身をゆだねる、のんびりとした読書タイムを満喫する作品です。
2013/11/07
ユウ@八戸
雨宮さんとか、他の上遠野作品とのリンク部分が出てきましたね。しずるさんもMPLSなのかなぁとか、あっちを読んでるとついつい考えちゃうなぁ。しかしこのシリーズはあくまで『現実ではこういうことも起こりうる』という現象が謎の肝なので、ライトにさらっと読めるのがいいです。うん、内容は人が死んでのミステリばっかだけど。
2014/04/18
ふじさん
再読。初読は旧版。「ファンタジアバトルロイヤル」初出に書き下ろしの幕間を加えた「しずるさんシリーズ」第3作品集。今回の統一テーマは「御伽噺」ないし「姫」。作を重ねる毎、謎解きの面白さは正直減退している印象。事件の構図やモチーフに対する独自の解釈を、登場人物二人の物語、関係性から世界の在り方にまで押し広げて描く内容は、詰まる所いつもながらの上遠野節。必ずしもミステリ要素に力点を置かなくなった事により、これまでにも増して二人の人間的な体温を感じる展開が楽しめた。中でも特に好みだったのは「しずるさんと赫夜姫」。
2020/03/11
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