装甲悪鬼村正 妖甲秘聞 鋼 (星海社文庫 ハ 1-1)
装甲悪鬼村正 妖甲秘聞 鋼 (星海社文庫 ハ 1-1) / 感想・レビュー
のれん
原作でも大きな分岐点として語られた南北朝合戦。 村正誕生経緯には世界観を揺るがす神話・SF設定が原作でもあり、ここら辺は奈良原氏より外伝のライター陣の筆が乗ってそうである。 結局異聞の伝奇ものが最終的に聖書と超能力に帰結してしまうのは2000年代ライターの性なのかも知れない。 善悪相殺を狂気で包む北朝、慈悲で覆う南朝。 原作で最後に使われた村正の「魔剣」を使いまくる地獄絵図ながら、やむを得ない正義と悪の闘いに墜ちているのは否めない。ラストもグッドエンドに近く、村正らしいと言うにはあまりに清涼感がある。
2021/09/27
アウル
『装甲悪鬼村正』の公式外伝小説ということで本編に負けず劣らず胸糞悪くなる読了感だった。まあ、それが『装甲悪鬼村正』の味であり面白い所なんですよね。
2015/06/08
シナモン
装甲悪鬼村正本編より過去、妖甲“村正”の悪名たらしめた南北朝戦争を描いた外伝小説。始祖村正と二世村正がもたらす善悪相殺の呪いによる大和最大の地獄絵図は圧巻です。また、ニトロプラスの過去作品“刃鳴散らす”でのキャッチコピー“人骨踏みしめ~”というセリフが出たりとファンにはニヤリとさせられました。
2015/05/09
tachibana
原作のエッセンスを失わずに短くまとめた本、という印象。小学生の頃に読んでみんなで村正ごっこしたかった
2023/09/02
きんたむ
本当に面白かった。本編村正に負けず劣らずの傑作です。 剣術談義をお好みの方には物足りないかもしれませんが、本編の前日談としての役割とエンタメ性どちらも完璧こなしている隙がない構成になっています。 登場する劔冑も非常に格好よく、筆者の劔冑と装甲悪鬼村正への愛を感じられます。 まとめとしては、本作は村正が好きな人必読です。 強いて言えば、PCゲームで発売してたら尚良かったです。ボイスドラマはありますが、やはり文字で読む方がいいですし、どちらの良さも取り入れたPCゲームで本作の世界観に浸りたかった…総評100点
2024/03/01
感想・レビューをもっと見る