誘 (星海社FICTIONS マ 1-1)
誘 (星海社FICTIONS マ 1-1) / 感想・レビュー
鷺@みんさー
なるほど。これがこう繋がるのか。…と、漫画を読んでいれば納得の部分も大きいが、あくまでも「前日譚」なので、この小説単独でも十分楽しめる。残酷な因習の残る閉鎖的な限界集落。神楽に残る言い伝えを、民俗学の視点で謎解きしていく様はミステリだし、一人の「美醜に運命を左右される女」の物語としても読める。
2019/01/30
たんちゃん✡。:*☪·̩͙
漫画「累」の前日譚。累の母、いざなの出生や口紅の謂れが描かれた小説。ホントに、こんな村や因習があったんじゃないかと思うくらいリアルで、どうなるのかドキドキしながら一気読み。
2015/02/02
絹恵
(『累』の前日譚)朱の歴史を紐解くと、まだその気持ちの名前すら知らない彼女がいました。彼女を美醜の檻に入れたのは、人間が作り上げた歴史ゆえでした。重ねてきた因習や文献にも残っていないような口伝の教え等は、廃れながらも現存していて、弊害になっているのかもしれません。そんな歴史を殺す水に溶けた燃ゆる炎が走る先は、彼女の、また彼女に付き従った彼の、運命が色付く瞬間。そして松浦だるま先生の小説家としての幕開けの瞬間。
2017/09/01
S 2
何年か積んでましたが本編も終わったので読了。漫画『累』のスピンオフ小説。累の母、誘のお話。閉鎖的な村に伝わる伝承、民俗学、美しい巫女…そんなものが好きな人には中々刺さるお話です。なんと小説も漫画原作者が執筆しているそうです。多才だなぁ。
2019/01/11
和華
小説から入りました!なにこれすごい面白い…漫画も読むしかない!!!
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