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ダンガンロンパ十神 (下) 十神の名にかけて (星海社FICTIONS サ 2-4)

ダンガンロンパ十神 (下) 十神の名にかけて (星海社FICTIONS サ 2-4)

ダンガンロンパ十神 (下) 十神の名にかけて (星海社FICTIONS サ 2-4)

作家
佐藤友哉
しまどりる
出版社
星海社
発売日
2017-02-16
ISBN
9784061399532
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ダンガンロンパ十神 (下) 十神の名にかけて (星海社FICTIONS サ 2-4) / 感想・レビュー

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誰も悪くないこれは悲劇や

鏡家サーガかと思ったら、ダンガンロンパじゃねーか! 最後の最後に訪れる原典への回帰…ノベライズとしてこれ以上のものはないと言ってよい傑作でした。何より「ノベライズ」であること自体を物語に取り込んだことが素晴らしい。『ジョージ・ジョースター』みたいだ。装飾のための装飾、奇想のための奇想、ツイストのためのツイスト、ケレン味のためのケレン味。原典の意をくまず、言葉を言葉のままに書き写した悪質なコピーアンドペーストは焼け落ちた。しかし、それが書かれたという事実は、誰にも否定できない「真実」だということ。泣いた。

2018/02/06

ふじさん

「ダンガンロンパ」シリーズより、超高校級の御曹司こと十神白夜を主役としたノベライズの完結篇。凄い物を読んだ。上巻で「ほぼ鏡家」と思い込んだ自分の不明を心底恥じたい。初期の佐藤友哉作品に見られた主題や小道具を総浚いしながらも、外典に徹した立場で最後にしっかり「ダンガンロンパ」な結末へ落とす見事さに拍手。三十代の終わりに差し掛かった今の著者が描く、初期作品の更新に震えてしまった。他所の作品で自作の総決算を試みるんじゃないよ、と苦笑しつつ、この人はデビュー作からこういう書き手だったとしみじみ。白夜様は神様です。

2020/11/24

とも

原作未プレイのため、キャラクターなど分からない事も多かったが、佐藤友哉の小説としては楽しめた。 上巻のはちゃめちゃな内容、中巻のミステリっぽい展開とフェイクだらけの世界観、下巻での作者の文学に対する態度表明や強引だがどこか腑に落ちる幕引き、そしてこれらを貫く弱者に対する容赦のなさ、真実に対する荒涼とした認識など、佐藤友哉のエッセンスが詰まった作品だった。

2018/01/25

北白川にゃんこ

完結!無茶で支離滅裂だがダンガンロンパはこれでいいのだ。世界征服のハッピーエンドだ!ならばよし!

2017/03/24

冬樹

鏡家サーガじゃなくてダンロンだった。白夜の“あれ”に理由を与えた、いいノベライズ、ただしユヤタン。AIは万人を感動させる物語はかけないが、個人の人生を変えてしまう文章を書くことができる、そしてそれは利益を求めない人工知能だからこそできること。嘘と虚構と作り物の世界で、ではオリジンの魂は何処にある?もちろん、あるとすればの話だが。

2019/10/12

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