怪盗道化師 (講談社青い鳥文庫 174-12)
怪盗道化師 (講談社青い鳥文庫 174-12) / 感想・レビュー
anne@灯れ松明の火
先日、講談社児童文学新人賞佳作の作品を偶然読み、その講評を読むため、HPにアクセス。そこで過去の受賞リストを見つけ、「はやみねさんも、ここの出身だったんだ」と再認識。かなりの作品は読んだはずが、デビュー作が未読だったとは(涙) 担任していた小学生の子どもたちに書いていたという短編連作。はやみね先生と子どもたちの笑顔が見えるよう!みんなにバレバレの怪盗道化師(ピエロ)西沢のおじさんと愛犬ゴロの活躍。ドタバタ喜劇あり、胸に沁みるいい話あり。続編、番外編が出ればいいのに♪ 地元三重で、これからも頑張ってください
2012/08/04
有子
昔から大好きだったはやみねかおるのデビュー作を今になって初めて読みました。怪盗ルパンに憧れた西沢書店のおじさんが、値打ちのないものを盗んでみんなを笑顔にする怪盗道化師になるお話。所々で怪盗クイーンや夢水先生、まちトムなんかの原点なのかなぁって思いましたね。老犬ゴロもおじさんもかっこいい訳ではないけれど、普通のおじさんだからこそのユーモアや時折ある深い話題がとても良かったです。読み聞かせをするような語り手の雰囲気やゴロとお喋りができちゃうような何でもありな感じ、児童書ってこんなだったと久々に癒されました
2016/07/11
舟江
ピエロで読み始めた22冊目は、「それを盗むことによって、みんなが笑顔になれるもの」をぬすむ怪盗ルパンならぬ怪盗ピエロ。書いた当時は26歳の小学校の先生だったという。愛犬ゴロをパートナーとして登場させることで、フィクションがスムーズになり、流れを良くしている。また25年前の作品だが古さを感じさせない。
2015/05/03
Nliey
児童文学とはこういうものか。御存知小中学生向けのミステリ作家はやみねさんのデビュー作。当時先生だった彼が教え子たちのために書いた初めての物語、というエピソードは有名ですが、今回初めて読ませていただきました。こういう本に出会える自分は幸せ者です。 基本的には子供向けのよくあるお話なんですが、読み進めていくと…いやはや意外な展開で脱帽です。特に最後のお話にはホロリ…後書きにて今度こそ、脱帽! かっこよくはないけど、みんなに愛される怪盗道化師。不可能はない! こんな大人でありたいものです。ありがとうございました
2014/12/03
ひっしー
ジャンキーな食べ物を欲するように、ジャンキーな本を欲する。
2016/12/01
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