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三丁目が戦争です (講談社青い鳥文庫 fシリーズ 232-1)

三丁目が戦争です (講談社青い鳥文庫 fシリーズ 232-1)

三丁目が戦争です (講談社青い鳥文庫 fシリーズ 232-1)

作家
筒井康隆
熊倉隆敏
出版社
講談社
発売日
2003-08-15
ISBN
9784061486256
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三丁目が戦争です (講談社青い鳥文庫 fシリーズ 232-1) / 感想・レビュー

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がらくたどん

マジメに『戦争のつくりかた』 (https://bookmeter.com/books/95965) レシピ編を勉強した後は、楽しく実録「戦争ができちゃった」編を。筒井か~って警戒したあなた。大丈夫、青い鳥文庫小学初級向け童話だし、前書きで初出当時ちょうどご長男が生まれたばかりだったため「子供たちに対しては戦争の不毛を教えなければならぬという使命感や罪障意識があったため、この作品ではこのように比較的良識的な結末を選んでいる」エッヘンと胸を張っているのだ。偉いぞツツイ、残酷の闇を嗤うのをよく耐えた!かな??

2024/08/26

鴨ミール

青い鳥文庫とは思えない内容で、これを読んだ子どもがどういう感想を持つか聞いてみたいと思った。戦闘ゲームに馴染んでる子どもは、なんとも思わないか。

2017/08/26

袖崎いたる

なんというか「小学校低学年からの筒井康隆」みたいな作品。平和の象徴である青い鳥とオリーヴの小枝を象ったシンボルを掲げる青い鳥文庫に表題作のような戦争と死を扱った作品があったなんて、と驚かされた。それでも戦争が些細な対立が切っ掛けになり、一見祭のような求心性がありながら、それは残酷な現実を招いてしまうのだという含蓄には、この作品が大人が読むに耐えうるものだと感じた。眼球がおにぎりの中にめり込んだり、子供たちの四肢が四散したり…スゴい。ぼくとしては永井豪さんの絵で読みたかったけれど図書館になかったのには残念。

2015/10/18

活字スキー

キレイな筒井康隆……とは言っても、遠慮なくエスカレートするはちゃめちゃっぷりはいつも通り。控え目なブラックテイストも、大人の立場からするとこどもに読ませていいのかちょ~っと迷いながらも、リアクションが楽しみにもなる。公園をめぐるこども同士のいさかいから町内の大人たちまで巻き込んだ血みどろの抗争にまで発展してしまう表題作はある意味、今こそ読まれるべき。「想像する」ことは人間の最大の武器です。「さあ、いよいよ戦争です」「みなさんのすきなほうを、えらんでください」

2015/08/02

kitten

BISビブリオバトルより、空が子供の頃に読んだ本。筒井さんの子供向けSFだけど、ヤバい。子供向けでも容赦ないな、筒井さんは。非常に不道徳な結末の「うちゅうをどんどんどこまでも」も面白かったけど、表題作「三丁目が戦争です」が、子供向けにこれやるんだ、と。戦争をテーマにした話としても強烈だ。団地と一戸建ての争いとかは、少し時代が古いけど、子供そっちのけで争いはじめる大人はいかにもありそうだし、きっかけはささいなことでも、こんなことになっちゃうってのは、戦争って怖いな。子供らに読ませてみるか?

2023/02/27

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