インナーネットの香保里 (講談社青い鳥文庫fシリーズ)
インナーネットの香保里 (講談社青い鳥文庫fシリーズ) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
青い鳥文庫。年少向きとはいえ、梶尾真治独特の九州が舞台の作品となっている。脳の持つ潜在能力は、まだ未解明な部分があるとはいえ、ここまで情報・通信に利用できるとはとても思えない。その分、この作品がSFとして生きてくることになるだろう。能力を利用しようとする悪徳企業が描写されているが、現実に、もしこんな企業があったら、と思うとぞっとする。さてヒロインである香保里について、比較的軽くしか触れられていないのは、やはりテーマ重視のせいか。香保里自身の能力をめぐってだったら、どんな物語になっていただろう。
2014/10/25
ビスコ
初読み作家さん。青い鳥のfシリーズ久しぶりだなあ……(てかまだ出てるのかしらfシリーズ) 解説ではやみね先生も言ってるように、非常にスピーディー、そしてサスペンスフル。でもって恋愛小説としても青春/成長小説とも読める。 この作者の他の作品も読みたいところ。 てかこれ青い鳥文庫書き下ろしなのね。なんと豪華な……
2015/12/29
霜月ざら
読みやすいけどあっさりし過ぎていて物足りなかった。敵の姿がよくわからない。心を繋ぐインナーネットは心が綺麗な人ばかりではないだろうし難しそうな気もする。最後にタイトルの意味には納得した。
2015/12/10
紫暗
ジャンルが児童書なので、内容は少し薄め。スピーディともいえるかもしれませんが、ものすごいスピードで話が進んでいくため、ご都合主義もちらほら…。青春ものというか、主人公が不思議な体験を通して成長する物語としてもうちょっと丁寧につくってほしかったなと。長さの制限を考えると難しいかもしれませんが…。同著者の他の作品が好きなだけに、これではもったいないと感じました。物足りなかった方は是非他の作品も読んでみてください。
2016/01/20
うれしの
カジシンの熊本ご当地本を読む・その10。梶尾先生がジュブナイルを書けばこうなりますよね。作者の「白鳥山」愛がよく伝わってくる。
2015/03/28
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