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二十四の瞳 新装版 (講談社青い鳥文庫 70-4)

二十四の瞳 新装版 (講談社青い鳥文庫 70-4)

二十四の瞳 新装版 (講談社青い鳥文庫 70-4)

作家
壷井栄
武田美穂
出版社
講談社
発売日
2007-10-31
ISBN
9784061487901
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二十四の瞳 新装版 (講談社青い鳥文庫 70-4) / 感想・レビュー

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ヒラP@ehon.gohon

戦争という暗い時代をはさんで、瀬戸内海小島での新米先生と、分校の小学生との交流が、あまりにも見事に描かれています。 ただ、親子して戦争を知らない世代として、いくつもの社会変化を経た今、親として小学生として、教育現場、親子関係、様々な視点から考える材料が一杯ありそうな作品です。 信頼できる先生はいますか? 子どもたちのことを心底受けとめる教員でいますか? 家族の絆はしっかりしていますか? 子どもに犠牲を強いていませんか? 時代の荒波の中で、どの様に生きていますか?

2020/04/04

フミ

瀬戸内の小島で、少し離れた小学校に赴任した女性教師と、一年生の教え子たち十二人。昭和の初期から終戦までの、激動の時代を、元・教師として、そして子を持つ母親として、感情豊かに描いた作品です。日米開戦直前~終戦後までの、母性を持った女性の悲しみが籠っていました。教え子が「徴兵検査なんですよ」と笑顔で語ったり、主人公の息子さんが「死ぬことが名誉」と平気で思っていたりする…門前に「戦死」の札を掛けるのが名誉な時代だったのを、この作品で初めて教わりました。「国民全てを鎌倉武士にする」教育が徹底していたのですね…。

2024/08/21

しんすけ

初読時には壺井栄は生きていた。そして教育や反戦に関して印象に残る言葉を残していた。 それが、マルクスやレーニンの書籍を読むきっかけとなったことを、憶えている。 ただし本書を読んだのは、そんなこととは無関係だった。 子どもの頃に観たデコちゃんの印象が、強く残ていたからだった。 今回の再読でも、その映像が何度も蘇った。 そして思った。今の日本は、この本が望んでいることと逆方向の人類滅亡の途を邁進していることを…

2024/01/30

kitten

図書館本。娘の読書感想文用。名作だけど読んでいなかった。娘が苦戦しているようなので、自分でも読んでみた。 なるほど、こういう話だったのか。この時代の空気感が痛い。言論の自由のなさが、息苦しい。現在と比べることで、感想文を書くのはなんとかなると思う。でも、今の忖度ばかりの世の中と比べるとどうだろうね。

2019/07/30

Riopapa

戦争や貧しさというものが、いかに人々の人生を狂わせてしまうか。結局、個人は国家の前では無力なもの。

2013/08/18

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