神秘体験 (講談社現代新書 940)
神秘体験 (講談社現代新書 940) / 感想・レビュー
うえ
神秘主義とは「第一に、キリスト教とほぼ同じ時期に地中海世界でうぶ声をあげたグノーシス主義…第二が、ヘルメス思想の系譜…第三に、ユダヤ教の胎内から生まれたカバラ神秘主義…第四に、イスラーム神秘主義すなわちスーフィズムの流れ…第五が、インド世界の神秘主義である」「ルターが、同時に痼疾のような悪魔信仰をもっていたことは、あまり知られていない…かれは死ぬ数日まえでさえ、窓の外の雨どいのうえに悪魔が背中をみせて坐っているのをみていたのである。ルターは、悪魔がしばしば肛門の汚れたところに姿をあらわすと信じていた」
2015/12/10
endormeuse
悪魔は肛門に巣食う習性をもつので、彼らを駆逐するために巨大な大便を排泄することで洗い流さねばならない、という謎すぎるオブセッションを抱えていたマルティン・ルターのエピソードが面白すぎた。
2021/06/17
いの
とても面白い。思想と宗教と死生。広域に書いてある。
2015/01/26
しゅう
☆☆☆ 幻覚や幻聴、生と死の境界の体験を垣間見る。三島由紀夫の自死から日本人の死生観を考察するが、なかなか難しい。「神秘」の体験をしたことがないから。
2013/06/09
angelooo7
何か答えが載っているわけではないが、多くのヒントを含んでいる。
2012/08/21
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