正常と異常のはざま: 境界線上の精神病理 (講談社現代新書 945)
正常と異常のはざま: 境界線上の精神病理 (講談社現代新書 945) / 感想・レビュー
kayak-gohan
書かれたのが1989(平成元)年と古い。その後研究も進み、精神疾患の呼び名も変わり(精神分裂病→統合失調症、躁うつ病→双極性障害)、新学説も出ているが、本書で提示された「青春期境界線症候群」という境界例の捉え方は解りやすい。紹介された事例もすべてこの症候群に入る。残念なことにそうした事例は現在に至っても無くなってはいない。「青春期境界線症候群」とは、精神病のようでもあり神経症のようでもありどちらともはっきり断定しがたい青春期特有の境界例のことをいい、双方の病像や病理を部分的に共有している。
2022/09/23
嫁宮 悠
最近の(とは言っても1989年当時の)若者に見られる境界例を含む青春期境界線症候群について分かりやすく解説している。主因は、乳幼児期の人格形成の失敗であり、その治療には「育てなおし」が必要。そして病態によっては治療が十年以上続くこともある、とのこと。子供でも大人でも、人を育てるというのは大変なことなのだなと感じました。親としては人格形成という視点から子育てを考えることも必要なのでしょう。残念ながら、まだ子供はいませんけどね。
2017/12/04
ataka
1989 年出版。自説・青春期境界線症候群の解説書。症候群の主因を乳幼児期における人格形成の失敗に置く。各種症例や学説を紹介しているが、自説の強化的な意味合いが強い。精神医学の著しい発展を思うと、本書の内容を鵜呑みにするのはどうかと思った。
2012/08/30
hikarunoir
図と本文のレイアウトが見づらい。ガキの症例が多く、何でもかんでも親のせいにし過ぎではある。ゆえに内容古し。
2012/08/23
柿の種
昔読んだ本です、整理のため登録しています。
2024/05/22
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