フロイト以後 (講談社現代新書 1094)
フロイト以後 (講談社現代新書 1094) / 感想・レビュー
Aster
フロイト以後というタイトルだが「フロイト以後までの精神分析の系譜」を説明している。内容としては本当に大雑把な要約なのだが、初学者やフロイトのみに触れたことのある人にとっては、精神分析により惹かれるようなものになっている。ラカン以降になると哲学的な面が出てきて、もはや治療的な側面がなおざりになっているように思える。クリステヴァのあの言葉もなるほどとなる。それも含めラカンは「フロイトに帰れ」と言ったのかな。
2019/10/16
ステビア
非常にざっくりした精神分析概論。ちょっとざっくりしすぎじゃないかという気もするが、はじめの一冊としてはこんなものか。
2016/06/13
岬
【WG】フロイトさんが私をいじめる(課題)
2014/09/26
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺
1992年著。著者の専門は文学批評、舞踏史、精神分析学の文化史・精神史研究。 非精神科医による、フロイト以前から、フロイト、フロイト以後についてたいへんざっくりとした一冊。 フロイトについての箇所は既に知っているから簡単に読んでしまおうと思っていたら、ありがちな誤解についての指摘があり見事に当てはまっていた。やはり「分かったつもり」「知ってるはず」はいけない。これに限らず、強調・省略され、通俗化されて記号化された事例はたくさんあるので念のために大元を確認した方がいい。例えばテロリズム、優生思想。→続く
2022/09/29
ちろしき
フロイト思想及びフロイトの影響を受けた思想についての概説書で、フロイト思想について書かれているだけではなく、フロイト思想の影響下にある多数の思想家をつまみ食い的に紹介している。本書の前書きに、『読者が「この人は面白そうだ」と思ったらその人の書いたものを読めばいい』と書かれていたが、読んだ感想としてもまさにそうした使い方が一番適しているような気がする。これ一冊でフロイト思想や現代思想がわかるというものではないが、そうした思想を勉強する上で必要な思想史的な視点を与えてくれる点で非常に良く出来た本である。
2018/12/01
感想・レビューをもっと見る