悪の対話術 (講談社現代新書 1517)
悪の対話術 (講談社現代新書 1517) / 感想・レビュー
みゃーこ
何が善で何が悪なのかは個人のこだわりによって異なる。あらゆることに意識的であるためには、確かにたくさんの知識や情報は不可欠になってくる。決して相手の責任ではないということだ。観察眼を鍛え、相手の歓心を買うのは魂胆を明らかにすさらrすことが恥ずかしいと思うからであるという。とにかく相手を観察し、欠けている物や特異な者、不安に感じている物、を研究することだ。相手を知ることをなおざりにしてきた自分が恥ずかしい。褒め言葉は相手につたwらないが悪口は良く地伝わると思った方がいいということか。
2015/06/21
mitei
結構読みやすかったし、ちょっとした挑発も入れていたので印象に残りやすく流石に有名な評論家は違うなと思った。
2011/04/20
阿部義彦
こちらも前に読んだ「悪の読書術」同様、女性誌『FRaU』に連載されたのをまとめた物です。うーん、読書術は具体的で個々の作家にも言及して、立派な読書案内になって楽しかったですが、こちらはうーんと言う感じ。女性はその辺は海千山千なので、ここに書かれた戦略的会話を無意識の内にやってるので、別に今更学問と紐づけて尤もらしく解かれてもー、ふーんという感じだったりして。私みたいな男性相手なら分かるが、釈迦に説法かも、イマイチでした。
2023/12/19
umeko
空いた時間に、さくっと読了。大人なら無意識のうちにある程度は身につけている技術も、体系化するとこんな感じになるのかしら。面白かった。
2015/03/08
白義
福田和也の悪シリーズって正直薄そうだなあって印象があったけど、これはとても面白かった。人とのコミュニケーションについて意識的になる、ってことはつまり人の他者性をはっきり知ることなんだ、っていう意識が文章の背後にあるからだろう。親しみや場の構築としての悪口や、他人とコストをかけず距離を取るための礼儀と、ナイーブな人は驚きそうだけどその通りですよね、という話ばかり。悪というのも納得で、鈍感な性善説は人の他者性を覆い隠しちゃうんだよね。ただ、悪というか当たり前の話ばかり、と思っちゃうのが十分悪かも(笑)
2012/05/20
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