悪の恋愛術 (講談社現代新書 1563)
悪の恋愛術 (講談社現代新書 1563) / 感想・レビュー
mitei
対話術と同じ内容な印象でおもしろくなかったので読み終わることにした。女をおとすのは結局贈り物でしかないという身も蓋もない内容だった。
2011/05/15
swshght
今月は恋愛論にはまっている。今回は福田和也。思えば、彼の本を読むのは初めてだ。福田はまず「愛=エゴ」という等式を立て、恋愛を「独善力」「贈与力」「倦怠力」という三つのタームで論じていく。ただ、全体の流れとしては、やや軸がぶれているように感じた。しかしながら、断片的なエッセーと考えれば、それぞれの切り口や視点は示唆に富むものが多い。中盤以降は映画や文学についても触れ、「物語」の観点から各国の文化的な制度と恋愛の関係を明らかにする。スタンダールはやはり恋愛を論じるうえでカノンらしい。さて、次は『恋愛論』か。
2013/06/27
双海(ふたみ)
「男女間において、興味、関心を抱くと、人はその相手を教育したくなるという習性があります」(119頁)・・・どきっとしました。そうかもしれないなぁ。
2013/12/22
白義
これまた「要するに、当たり前」のことが書かれた本。技術も手練手管もない純情など、自分の幼稚さを正当化した独善に過ぎない、とある意味一番本質的なヤンデレ批判をしているのがとても印象的。意識した独善さで演出や手順を積み、相手を深く理解したプレゼントで支配して、倦怠を防ぐために物語や嫉妬すら活用する…ね?すんごく普通でしょ?あえて悪と言う言葉を使い、支配欲や偽りというどぎつい言葉を選んでいるが、そうしてお互い楽しむのが一番真っ当な恋愛なんだよ、ということを入門的に書いているのだ
2012/05/20
長谷川透
この本は『悪の恋愛術』というタイトルで、当然、紙面はほとんど恋愛について占められているが、個人的には恋愛書の仮面を被った対人指南書だと思っている。前作『悪の対話術』の延長から議論は始まり、恋愛という、よりいっそう盲目的に独善的になりがちなコミュニケーションに対して多くの警句を発している。
2012/05/23
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