分かりやすい日本語の書き方 (講談社現代新書 1644)
分かりやすい日本語の書き方 (講談社現代新書 1644) / 感想・レビュー
京和みかん
新聞記者からフリーになり、専門学校講師を務める著者の新書。「新聞」を中心とした分かりやすい日本語の書き方を包括的に記している。展開、文章、ともに理解しやすく、さすがは「文章添削の鬼」と呼ばれるだけはある、と感嘆。ただ、同時に味気ない印象があり、いわゆる大隈秀夫という人物像は透けて見えない書き方だった(むしろそれがこの著者としては正解?)。著者が師事していた故大宅壮一についてかなり言及していて、半分は大宅評伝と言っても過言ではないぐらいのものに仕上がっている。当時の漢字事情なども知れたのは面白かった。
2016/11/12
ヴァン
新聞記者を退職したのち、専門学校で文章技術を教える著者の、文章執筆を伝授する本である。新聞記事を素材にしながら執筆の具体例を例示する。ただ技法面での説明よりも文章エッセイというおもむきの印象が強い。もう少しハードな文章論は類書にさまざまにあるので、この本では著者のウンチクを楽しむということで、いいのかもしれない。名文家・大宅荘一とのエピソードが出てくる。また巻末では親交のあった笠智衆のことが書かれている。
2019/02/11
なさぎ
同音異義語や送り仮名、間違えやすい漢字の注意などには、手書きが主流だった当時の様相が見て取れる。しかし時代を差し引いて読む分には、現在でもなお多くを学ぶことができる。流石にプロ、一文一文に無駄がなく、読みが全く苦痛にならない。説得力のある一冊。
2018/07/09
らふぅ
辞書の引用が多すぎ
2012/10/29
あがが
悪役の書き方についてのヒントになりました(第5章)
2014/07/21
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