悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書 1667)
悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書 1667) / 感想・レビュー
Lumi
ファムファタールの登場するフランス文学の講義であると共に、ファムファタールになるための指南書?のような本。最近ファムファタール物の小説をいくつか読了したけれど、「どこが悪女なの?これは男のほうがバカなだけなのでは?」と思ってしまったりして、どの辺がファムファタールたる所以なのか気になり呼んでみた。鹿島茂さんによればファムファタールにはいくつかのタイプがあるらしい。『彼方』『マダム・エドワルダ』の女は怖いと思った。『マノン・レスコー』『椿姫』『サランボー』『スワンの恋』の女は別に悪女ではないと思った。
2021/07/21
♪mi★ki♪
ヒロインが「男を破滅させる女」であるフランス文学の解説と読書案内。結論は、フランス男はドM。そして男性の好意に気付かず、恋人とはお互いの信頼関係が大事なんて主義で「マノンレスコーは馬鹿女」と言い切っちゃう私はファムファタルの素質ゼロ。(^_^;)フランス文学の人って澁澤龍彦みたいに偏ったフェチ臭がするという偏見があったが、この著者は至って人間性がマトモな感じがする。あからさまに書く人の割にユーモアがあって面白かった。題材になっている11冊読んでから、また読み直すのが良いかもね。続き→
2016/08/29
長谷川透
冒頭でまず「ファム・ファタル」の定義を学ぶ。日本文学で言えば、大谷崎のナオミのことかと思うが、彼女以外には名前が挙がらず、フランス文学が生み出したファム・ファンタルの多さに衝撃を受ける。恥ずかしながら、本書で挙げられている小説は一冊も読んだことがなかったのだが、知識がないから楽しめないということもないので、フランス文学入門書としても読んでもいいし、文学を読む際、女性登場人物への着眼点が鋭くなること間違いない。明日にでも書店でフランス文学を漁ってくることにしよう。
2012/06/16
e
ファム・ファタルでフランス文学を紐解く本。話を知っているのは椿姫だけでしたが、とても楽しく読めました!ファム・ファタルの行動は学べましたがわたしには真似できそうにないです……(笑)
2020/09/19
ラテちゃん
読み友さんから拝借。フランス文学=クレイジーなイメージがあったのだけれど、そう感じてしまうのは、自分がゴレンジャーガールだからだとわかった。後半になっていくほどおもしろくなった。ファムファタル。私には素質がなさすぎる~。
2016/04/24
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