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幸福論 ―精神科医の見た心のバランス (講談社現代新書)

幸福論 ―精神科医の見た心のバランス (講談社現代新書)

幸福論 ―精神科医の見た心のバランス (講談社現代新書)

作家
春日武彦
出版社
講談社
発売日
2004-10-19
ISBN
9784061497443
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幸福論 ―精神科医の見た心のバランス (講談社現代新書) / 感想・レビュー

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団塊シニア

筆者が体験した幸福感の12のエピソードには共感できないが独特の幸福論であることは間違いない。まるごとの幸福、なにから何まで幸福といった状態は幻想、そんなものはない、幸福は常に断片として立ち現れる、という言葉は説得力がある。

2014/01/03

阿部義彦

私は楽しめた、思わず頬がゆるみました。春日さんの著書は二冊目です。読む人によっては何処が幸福論なんだよ!ケッてな反応も有り得る本です。アランの幸福論を期待するとエライ目に会いますぞ。冒頭著者が幸福を感じたエピソードが12出てきます。これに共感できるかが味噌です。駄目な人は読むの辞めてくださいな。確かに後半書いてる様に「見立て」に関する事は多いですね。解る人にしか分からないささやかな、幸福を感じる物語の断片が日常に顔を出す瞬間。「東京カリント株式会社」には、おおそうじゃ!と大納得です。変人の戯言で結構。

2016/07/09

澤水月

著者本人がおわりに書いているように、珍しく男の更年期?不安定さが。不幸抜いてもらう感覚で献血いくとか奥様が無造作に猫を投げ入れてくるエピソード微笑ましい。が、妄想広げた「上から目線」…ある患者の末期の様子とか、同級生が今きっと良くない人生送ってるに違いないとか…ぼのぼのの「怖い考えになってしまった」的な記述が幾つもあるのは驚き。ただ精神科医だけに自覚的なのが安心して読める。最後紹介される、文学だけでは食べていけないと医者を生涯続けつつ些末なことを描写する全く独自な道拓いた詩人の話はまさに著者そのもの

2014/11/09

ネムル

とても面白い。さながらチェスタトン並に面白い。何やら『パターソン』みたいな内容だなと思いつつ読み進めていたら、ラストでWCWが引用されていて、ホントに『パターソン』だった。

2017/10/21

Takayuki Oohashi

春日さんの著作は、とあるセンターの本棚で最初読んで、印象に残っていました。ブックオフでこの本は見かけて、その縁で読んでみました。引きこもりの家族が、建て前では治して欲しいと言っているのだけど、実はそのまま変わらない現実を望んでいるケースが多いという件に、なるほどと思いました。むしろ変わることを望んでいるケースの方がある意味、残酷であったり鈍感だったりするという説明が面白かったです。幸福論と大袈裟に言っている、巷の本よりもずっと自分に合っていると思いました。

2016/04/05

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